2022年06月11日に初出の投稿

Last modified: 2022-06-12

Anyone who has followed the development of the World Wide Web and Tim Berners-Lee’s concept for a semantic web will have good reason to be confused. In 2006, the computer scientist — who's also the founder and CTO of tech startup Inrupt — described the semantic web as a component of Web 3.0, which is not the same as Web3 in the crypto context.

Why Web3 and Web 3.0 Are Not the Same

上記のような文書だけに限らず、英語を読めるというていどの素養があれば簡単にわかる話なのに、いまだに東アジアの文化的後進国では "web3.0" を "web3" と混同している者が後を絶たない。

でも、それも仕方がないのかもしれない。しょせんは明治時代からの〈国技〉でもある、洋書の翻訳や咀嚼・玩味を学問だと勘違いする無能集団が大学で教えているせいで、ガートナーのような情報ブローカー、コンサル、マーケター、アナリストといった、中立でも客観的でもなければ物を論じる素養があるのかどうかも疑わしい連中が「Web3 (Web3.0) とは何か?」(https://www.gartner.co.jp/ja/articles/what-is-web3)などというページを公開すると、横のものを縦にするしか能がない「ITジャーナリスト」とか言われるゴロツキどものやることといえば決まっている。

もちろん、上記で引用したことを常識としてわきまえている人間が少しでも書かない限り、気の毒に英語の文書が読めないというだけで、多くの人々は騙されてしまう。情報の非対称性を悪用する IT ジャーナリストや大半の情報科学者といったクズどもに、単に騙されるどころか、授業料や原稿料やセミナー講師代を払ったりするのは、それこそ国家規模での愚行というものだろうし、個人としてはクズが書くものを読んだり無能に教えてもらうなんて、まさしく時間とお金と労力の浪費でしかない。

World Wide Web (WWW) の考案者であるティム・バーナーズ=リーが明言したように、そもそも "Web 2.0" というフレーズじたいが単なるマーケティング用語であって、ウェブの理論や原理と関係のないガラクタであった。要するに JavaScript で動きを付けたウェブ・ページとか、SNS や CGM で大勢が参加して作るコンテンツやタイムラインが "Web 2.0" であって、技術や通信ネットワークの理論の応用つまりはただの実装パターンとかサービスの話でしかない。そして、僕もバーナーズ=リーに同感だが、こんなものをどれほど弄繰り回そうと人類の知恵が進展したり世の中が劇的に改善されたりなどしないのだ。

ただ、バーナーズ=リーが間違ったのは誤ってセマンティック・ウェブを当時の趨勢に乗じて "Web 3.0" と呼んでしまったことだった。そもそもセマンティック・ウェブは、たとえ彼の中では三段階目の conceptual な進展を意味するのだとしても、それを "Web 2.0" というガラクタのマーケティング用語と歴史的・概念的に連続性や一貫性があるかのように表現してしまっては、今現在のような誤解を招いてしまう。本来、彼の立場で言えば "2.0" とか "3.0" などという数字に意味はなく、寧ろ "Web++" とか "Web´" などと表記しても良かった筈だし、概念スキームがまったく変わってしまうのであれば、"Web" という言葉を使い続ける必要すらないと考えるのが合理的だろう。概念が違うのに、トークンとしての言葉や英語のスペリングに拘るのは愚昧というものだ。

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