Scribble at 2023-08-24 18:46:07 Last modified: 2023-08-24 18:47:09

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わたしは本書を、高校生のときから知っていて、よい本だと認識していた。おとなになって、買おうと思ったときは品切れだった。1990年代に重版された。わたしが都立大学に勤務していたときで、わたし自身はかかわらなかったが、先輩・同僚の地形学者が尽力したときいている。そのとき1冊買って、20-00年代に共同研究プロジェクトで会った外国の人が日本語を勉強していて地球科学の本を読みたいと言っていたので譲った。それからまた品切れになってしまった。文庫の形で再刊されたのはうれしい。

杉村 新 (1973, 2023) 大地の動きをさぐる (暫定メモ)

僕も高校時代に図書館で借りて読んだ覚えがあって、ブログ記事の筆者と同じく良い本だと思って覚えていた。そして、研究の進展が意外に速いという印象がある地球科学(もう僕らの頃に習った「プレート・テクトニクス」なんて概念は、いまの高校の地学では昔の雑な概念だとしてまともに教えてないんじゃないか)の本としては、いつまでも書店に並んでいた記憶もあるので、よほど古典的な本だと評価されているのだろうとも思ったものだ。なので、数年前にわざわざ古本で単行本を買い求めたほどである。でも、それからほどなくして岩波書店から文庫本として再刊されたのだった。でも、単行本の方が写真の細部も分かっていいんだよね。CD と LP ジャケットの違いみたいなもので、必ずしもコンパクトなものの方が優れいているとは限らない一例だろう。

「自然科学は『岩波科学ライブラリー』の持ち場とされているのかもしれないが、文庫本のほうがふさわしいと思うものもある。」

とあるが、正直なところ出版社の分類なんて大して重要じゃないと思うんだよね。再刊して然るべき本なら、全く昔と同じ判型でもかまわないと思うし。それで「ハンディじゃない」だの、これなら電子書籍の方がいいだのと言うような手合に限って、大のおとなまで使わざるを得なくなってるスマートフォンとか呼ばれているオモチャの画面でタップして取り込むだけで読んだつもりになってるやつが多いものだよ。

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