Scribble at 2026-03-01 11:02:06 Last modified: unmodified

「裏書き」「裏打ち」「裏付け」という言葉がある。これらはどれも、何かが正しいということを証拠立てるという意味だが、派生的な意味として、或る事柄の正しさや真相を別の情報や異なる側面から証拠立てるという意味でも使われるという。そして、どちらかが「誤用」であるとは、一概に言えない。なぜなら、辞書の語義を参照すると、確かに「裏書き」を「他の面から証拠を立てて証明すること」だと述べている辞書もあれば(角川)、「物事が確実なこと、本物であることの証明」と述べている辞書もあるからだ(岩波)。辞書の編纂者によってすら解釈が異なるということは、実際に使われているニュアンスにも違いがあるということなのだろう。したがって、

「或る出来事 B の原因が別の出来事 A であることを C という事実によって裏付ける。」

と言っても、この C という事実からの推定や類推という間接的なやりかたで A と B との因果関係が証拠立てられるだけかもしれないし、あるいは C が A と B との因果関係を直に証拠立てる事実(A -> C -> B)かもしれないので、逆に言えば「裏付ける」とか「裏書きする」というだけではどちらとも決められないと考えた方がよいのかもしれない。

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