Scribble at 2021-06-14 17:44:56 Last modified: 2021-06-14 17:50:54

Keepaを利用している自称“情強”のユーザーほど騙されやすいこのテクニック、すでに販売業者の側では定番となりつつあり、最近クーポンを添付する商品がやたらと目立つのは、それも一因と見てよさそうです。

“情強”こそ引っかかる!? Amazon販売業者の最新テクニックにご用心

関連サービスやオプションを知ってる「Amazon のヘビーユーザ」を「情強」とか言ってること自体、愚かだと思うんだよね。もちろん「情強」などというキーワードを使ったマウンティングは、暇人や無能な若者が多くの人々へ蘊蓄や説教を垂れたいという願望やコンプレックスが作り出した、身勝手な比較基準を振り回す自作自演にすぎない。〈まともな大人〉や〈まともな社会人〉があれやこれやのどうでもいいサービスやどうでもいいサービスのオプションを知らないせいでガキどもから「情弱」と言われたところで、地位が揺らぐわけでもなんでもないという事実を、せめて大学を卒業するまでに理解しておきたいものだし、バイトでもいいから世の中に出て叩き込まれて欲しいものだ。

ネット・サービスがあろうとなかろうと1,000年以上も前から、最も有効で有利で(長期的にも)有益な物品購入や物資の調達とは、もちろん目的に適う物品を安く、適切なタイミングで、欠損なく手に入れることだ。しかし、こうした基準にはプロセスの全体で要求される工数を考慮する必要がある。どれほど安く物品を手に入れられるとしても、オークションを実施しているオンライン・サービスに入り浸る必要があれば、どう考えても時間という決定的に重要なコストを無駄に浪費することとなる。キャベツ1玉を10円だけ安く買うために自宅から10キロメートルほど離れたスーパーの特売コーナーへ行くかと言えば、子供を自転車で遣いにやれば自分のコストは節約できるかもしれないが、子供の勉強時間を1時間だけでも奪うことで、子供の将来が少しでも左右されたら大きな結果の違いになる可能性があろう。また、子供が道中で事故に遭うリスクも考慮すれば、更に子供を遣いに出す是非についても結論が変わるかもしれない。

確かに、上記の記事が紹介するような事例は、僕らが普段からアマゾンで買っている洋書とは売買の与件が相当に異なる。洋書であれば、僕らはアマゾンで買おうとするたびにメモ帳をペーパーバックと称して売りつけようとするスパムや、Wikipedia の記事をコピーして「書籍」と称して売りつけるスパムといった、あれやこれやのノイズに圧倒させられるわけだが、商品を検索するときに幾つかの方針を立てて割り切れば、さほど苦労はしない。たとえば、特定の本を調べているわけでもなく、何か興味のある本がないかと探しているだけであれば、もはや "-password journal" "-notebook" "-log book" "-deign note" などと除外するべきキーワードを並べても切りがないので、端的に "Routledge" だとか "Penguin" のように出版社名で検索し、レビューの星が4つ以上は付いている条件に絞り、Amazon プライムの会員なら「プライムプログラム」にも条件を絞ったり(価格設定の根拠が不明な古本とか、そもそも翌日配達ができないメモ帳スパムの商品を除外できる)できる。その他、メモ帳スパムの商品は殆どが700円から800円の価格帯に集中しているため、この価格帯を除外すればいい。(メモ帳スパムは、実際にはメモ帳をペーパーバックと称して売りつける詐欺が目的ではなく、何年も前に BBC が報じた限りでは、ヤクザや各国のギャングあるいはテロ組織のマネーロンダリングに使われている。知っていながら放置している Amazon を訴えられない EU やアメリカの怠慢はともかく、自衛するには徹底的に検索結果から叩き出す他にない。)

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