Scribble at 2024-12-24 15:36:19 Last modified: 2024-12-24 15:39:01

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スマートフォンの Amazon アプリを使っていて不思議なのが、これは Android のアプリでも iPhone アプリでも同じことなのだが、「コンピュータ・IT」のカテゴリーがトップのメニューに出てこないということだ。これは洋書でも同じで、常にベスト・セラーを紹介する幾つかの見本をスクロールして、テキストのリスト形式になっているカテゴリーのメニューまで行かないと "Computers & Technology" というカテゴリーにアクセスできない。

まず、そもそも「本」という大カテゴリーに入って表示される「カテゴリーから探す」というサムネイルが付いたメニューの並び方からして、「コミック・ラノベ・BL」「文学・評論」「教育・学参・受験」が最上段に並び、次の段には「ビジネス・経済」「趣味・実用」「ノンフィクション」と、大学生以下のガキと30代以下の社会人しか相手にしていないのが見え見えだ。もちろん、これは販売実績からして当たり前の並べ方だろうとは思うが、逆に言えばこれがもし販売実績を反映しているというなら、実は日本人はアマゾンで IT やコンピュータ関連の本を殆ど買っていないということになる。その代わりに、こっそり隠れて三流構成作家のヘイト本やインチキ日本史を買って読んでは、X で同じようなヘイトを撒き散らしている卑怯者ということか。

そして、同じ理由でトップのカテゴリーが並べられているなら、洋書についても同じことが言える。つまりアマゾンで洋書を買っている人の多くは IT 関連の本を買っていないということだ。でも、定番なり古典的な本は電子書籍になっていなかったりするわけで、洋書として買う必要があるだろう。ということは、やはりこれまでにも書いてきたように、日本の IT 関連企業で働いているエンジニアの多くは、たとえ大学の CS 学科で学位を得たような人材であっても、殆ど洋書で読んでいないということではないか。もちろん、これはこれで(英語の勉強についても書いているように)日本語の本を読むだけでコンピュータ・サイエンスの修士号が取得できるなどという特殊な国に生活している幸運だと言って良いわけだが、もちろん国際的なスケールでは絶対に負ける運命にある。学術的・知的な意味でも、それからマーケティングや業界内の力関係という意味でもだ。したがって、学位を持っていても、しょせん NEC やアクセンチュアやオービックといった会社に入って、国内の大手企業や官公庁を相手にガラパゴス・ビジネスの一兵卒になるほかはないという人生が待っているわけだ。

国際的なスケールで眺めている僕らから言えば気の毒なほど凡庸で低レベルな人生だが、もちろん彼らには彼らの基準があって、そこそこ上場企業の駒として働いたら退職金をもらって長野か愛媛か北海道にでもに移住し(そういや他の都道府県は「~都」や「~県」を省くけど、北海道だけは不思議と「北海」って言わないよな)、あとは子供を空気のよい土地で育てながらクラウド・ワーカーのエンジニアにでもなるという NHK に取材でもされたいのかと思うような人生を送るつもりなのだろう。

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