Scribble at 2022-07-10 17:54:54 Last modified: 2022-07-10 17:56:37

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意外かもしれないが、スーパーファミコンを購入して以来、いや筐体でのプレイなら小学生の頃からゲームは何かしら続けている。自分のではなく、友達の家でプレイした単純なテニス・ゲームから数えたら、恐らく45年くらいテレビ・ゲームとかスマートフォンのゲームをやっているのだろう。

でも、一定の頻度で休止したり、あるいはゲームそのものをやめてしまうこともある。このたび、何年か断続的にプレイしていた『黒い砂漠』をアンインストールした。アカウントは削除していないので、サービスが続く限りは後からやり直せるかもしれないが、たぶんそんな機会はやってこない。

風景をはじめとして美しいグラフィックスは評価できる。特に、なんでこんな場所にこれだけの作りこみをしているのかと思うような、何の変哲もない道の脇に休憩してる人がいたり、植生が変わっていたり、川の一部の淀みがあったりするのだ。こんなのプレイと何の関係もないだろうと思うようなところに、色々と細かい作りこみがあって感心させられる。こういう点では、まだ5年くらいプレイしても全く遜色のない出来栄えだと思う。

でも、あまりにもレベリングがきつい。僕のメインキャラはレベル57になったのが3年前のことなのだが、それから頻繁にではないにしても、ログインしては数時間の戦闘を繰り返しているのに、次のレベル58までに必要な経験値が83%も足りない。つまり3年プレイしても17%しか経験値が貯まらないのだ。これは、実質的にレベル60とかにしようと思えば大量のドーピング素材を課金で手に入れて、ひたすら戦闘を繰り返す他にない。また、武器や防具の強化に必要な素材も入手するのが難しいか高額な課金が必要であり、しかも必ず強化が成功するとは限らない。ということで、戦闘の状況が何年も変わらないので、全く同じ狩場で何年も同じエネミーを倒し続けるという作業を繰り返す他にない。人間がボットみたいに操作を年の単位で続けるのだ。これはいかにも課金すればいいとは言え、馬鹿げている。

そして、この手のゲームでは洋服とか武器とか防具などを手に入れるための取引市場というものがあるのだが、洋服はまず出品されないし、出品されてもゲームの通貨で50億とかありえない値段がつく。もちろん、課金して「パール」というアイテムで自分で購入したほうが絶対に安い。要するに課金してないユーザは、こういう極端な高値の商品をゲーム内でせっせと貯金して買う他にないわけである。いや、それでも出品されればましであり、これまで洋服が取引市場に出品されていたのを見た経験はゼロだ。5年以上もプレイしていて、本当に洋服が出品されていたのを見たことがない。ということは、そもそもプレイヤーがいないという可能性すら考えられる。たくさんいたら、辞めるときに安く売り払うとか、買っても必要なくなった洋服を売るとか、何かしらの事情で市場が動いているはずだからだ。どれだけの値段で出品されても秒で売れてしまい、そもそも二度と出品されなくなるということなら、金策のためにすら出品されないということなのだから、なんでそんな大金を持ってるプレイヤーばかりいるのかという話になる。それはつまり新規のユーザがぜんぜん増えていないということしか理由がない。

風景のスクリーンショットを撮影するなら、これほど面白いゲームはないと思う。FF もやったことはあるが、風景の美しさだけなら FF に負けていないと思う。でも、僕にとってはそれだけしか意味がなかった。キャラのカスタマイズは、顔のつくりも髪型も自由度がなく(FF のようなコピー集団に比べたらマシだが)、さほど思い入れのあるキャラは作れなかったし作りようがなかった。よって、風景だけしか取り柄がないというのでは、もう限界である。美しい風景のゲームがしたいと思ったときにリリースされている最新のゲームをインストールすればいいだけであろう。

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