Scribble at 2023-04-04 09:22:25 Last modified: 2023-04-04 10:30:15

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FINDJOB!は、MIXI創業者の笠原健治氏が、大学在学中の1997年に個人で立ち上げたWebサイト(当時の表記はFind Job!)。2011年からはMIXI RECRUITMENTに運営を移管。サービス開始以降、求人掲載企業数は4万社を超えているという。

MIXIの求人サイト「FINDJOB!」終了へ 1997年スタートの老舗サービス

Find Job! って10年くらいアクセスしてなかったけど、もう名称も微妙に変わってたのか。どうりで「サ終」を知らせるメールがきたときに "find job" で検索しても全くヒットしなかったわけだ。僕は現職の会社に入ったときは Find Job! の求人を見て応募したから、なんだかんだ言ってもお世話になったサービスである。ここ数年の間に求人サイトも競争が激化してきていて、果ては API とウェブ・スクレイピングで横串を刺すような検索サービスなんていう、大昔のアダルト・サイトのリンク集じゃあるまいし、そういうサービスの企業ですら上場してしまうご時世となった。もちろんビジネス・モデルとしてジョブ・センス(現在はサービス名が変わってしまったようだが)のようなものも短期的には話題となって、掲載型の課金モデルを見直す求人サイトが増えたという事情も、FINDJOB! という事業の評価には関連があるだろう。

でも、よく分からないのは、運営企業のサイトを見ていると、昨年の10月に社名を英文表記へ改めているから、事業として逆に海外へ展開するつもりだったのだろうか。それが逆に主事業の終了ということだから、今後は会社自体も清算するのだろうか。まぁ、業容を見ると資本金1,000万円で、いったい何人の会社なのかも分からなかったのだから、実質的にこうなる前提でスピン・オフしたのかもしれないね。

あと、デザイナーとして言わせてもらうと、いまの FINDJOB! のサイトって、AI が自動出力したサイトのような印象を受けるんだよね。いま、スパム業者とかウイルスをばら撒くような連中とかが自動翻訳した Wikipedia を増殖させていたり、あるいは技術系のブログをそっくり自動翻訳して無意味なドメインで続々と立ち上げていたりするんだけど、ああしたサイトが自動でじゃんじゃん作ってるページのデザインに似てるんだよ。人が手掛けてるっていう感じがぜんぜんしない。サービスから顧客対応から決済まで、ぜんぶオートメーションにはできるかもしれないけど、それが良いか悪いかは別だ。そういう意味では、UX において AI の自動生成したデザイン、それからそういうデザインにしか見えない未熟な(つまり AI 同然の)デザイナーの仕事は「不気味の谷」をまだ超えていないと言えるのだろう。

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