Scribble at 2024-07-30 17:35:32 Last modified: 2024-07-31 16:47:42

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電子証明・電子署名のクラウド・サービスとしては、いまや色々な会社がサービスをリリースしている。その中でも、弊社は早い時期からクラウド・サインを使っていて、なんと言っても「弁護士ドットコム」という法曹関係者が経営に参加している上場企業が運営するサービスなので、こういうオンライン・サービスでの契約について大きな懸念がないという点も取り柄だったので使ってきた。それに、初期の頃は「スタンダード・プラン」という料金プランがあって、現行サービスの "Light" プランと殆ど変わらないのだが、1件あたりの契約締結で100円という設定になっていた。

で、サイトの告知にも出ていないわけだが、CloudSign からお知らせのメールが来て、この「スタンダード・プラン」は廃止するとのことであった。それはまぁいい。でも、多くのオンライン・サービスでは、既存のプランで契約している事業者はそのままの料金ということが多いのだけれど、スタンダード・プランを廃止するだけでなく、いまスタンダード・プランの企業は他のプランに移行する必要があるという。そして、それと同時に利用料金の改定が実施されて、いまスタンダード・プランで月額の基本利用料金が10,000円なのだが、それを新しく移行したサービスでは最低料金でも28,000円にするという。

いくらなんでも3倍って。

これは、インフレだの社員の給料を上げるだのという事情だけでは説明のつかない、はっきり言って非常識な値上げだとしか思えない。ということで、既にバック・オフィスの部門長には告知しておいたが、12月分の料金で値上げとなる前に、別のサービスへ移行する検討を始めている。

そもそも、このクラウドサインは何年も前から(たぶん当サイトでも書いたことがある)営業にも何度か話をしたことがあるのだけれど、テンプレートを使って制作する契約書のフォーマットが異常と言ってもいいくらい制約が多く、たとえば契約当事者の氏名や住所などを入力する欄は、サイズがブラウザ上で固定である・・・つまりテンプレートとしてアップロードした PDF の空欄のサイズに合わせるということができないので、クラウドサインのフォーマット制作画面にテンプレートのレイアウトを合わせてからアップロードする必要がある。要するに、いま使っている大半の契約書が作り直しになってしまうのだ。こんな馬鹿はことはあるまい。そしてこれをクラウドサインの営業やチャットの相手に話題として出すたびに、「僕らもこれは多くのお客さんから言われて、もちろん分かってるんですがねぇ・・・」というのが決まり文句のようになっていた。いま、弊社の稟議であらためて確認したけれど、2018年の12月に初回の稟議を通してるんだよね。5年半前だよ。もう5年も、殆どなんの改善もしないでフォーマットを客に調整させてるわけ。ありえないね。僕は高校の同期で弁護士や裁判官が何人かいるけれど、ここまで傲慢で怠慢なやつはいないな。もちろん、これもよくある「大企業病」というものでもあろう。

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