2022年01月23日に初出の投稿

Last modified: 2022-01-23

添付画像

久しぶりに会社から自宅まで徒歩で戻ってきた。しかも、堂島川に沿って歩くのも2年ぶりくらいだろうか。上記の写真は東を向いている光景だ。真正面に見える横に長いビルが「OMMビル」であり、京阪の本社とか設計・製図・建築・土木関係の会社が多く入居している。その右に写っている、もっと低くて横長のビルが(下半分が橋に隠れている)、京阪天満橋駅のある「京阪シティモール」であり、僕はここでジュンク堂や無印良品や多磨屋という文具や INOBUN や ABC マートやダイソーやユニクロや GU や・・・要するに多くのテナント店を利用している。

右手を流れるのが堂島川だが、もうすぐ先に中之島の東端が見えていて、そこで中之島の南岸を流れる土佐堀川と分岐する箇所になる。そこまでは(奥から手前に向かって川が流れているので)大川と呼ぶ淀川の支流である。ちなみに、中之島の西端にくると堂島川と土佐堀川は再び合流して、そこからは安治川と呼ぶ。その付近を舞台にした、宮本輝氏のよく知られた『泥の河』という小説があるのをご存じの方もいよう。

この写真を撮影したときも感じたことだが、写真に撮影した風景の見え方と、自分が実際に目にしている風景の見え方は、遠近感や枠取り、要するに「パースペクティブ」というやつが違っている。例えば、上記の写真だと OMM ビル、つまり天満橋がすごく遠くにあるように見えるが、僕が肉眼で見ている限りはそう見えない。事実、500m くらいしか離れていないのだ。以前も公園の様子を撮影したときの話として書いたのだが、敢えて肉眼でのパースペクティブを再現しようとしていない限り、写真で撮影した風景は実際に目で眺めている風景と全く違っていて、写真を眺めるとたいていウンザリする。写真なんて、僕にとっては自分の心象を留める役には立っておらず、いたずらに精細に記録してしまうだけの、はっきり言えばノイズみたいなテクノロジーだ。なので、僕は旅行や観光や博物館の見学などに行っても必要以上に写真は撮らないし、全く何も撮影しないことだって多い。「インスタ映え」などという刹那的で軽薄な手法が持て囃され、風景や自分の心象を写真で固定できるかのようなブードゥー教に等しい非科学的な錯覚ばかりが重宝される未熟な、「文化的」と自称するだけの国家では言っても仕方ないのかもしれないが、言葉で書き留めるか、あるいは下手でも自分で描くデッサンの方がいい。もちろん、これは(悪い意味での)センチメンタリズムではない。なぜなら、その心象を与える何かを留めること自体がセンチメントな目的だけを果たせばいいからだ。

そういや、ここ何年も通っていなかったせいで、堂島川の北側も色々と変わっていた。まず、この場所へ来るまでのあいだに通ってくる難波橋北詰の西側にあったセブンイレブンの店舗がなくなっていた。実は、ここは難波橋北詰の東側、つまり真向かいにもセブンイレブンの店舗があって、僕はどちらかと言えば西側の店舗に入っていたのだが、どうやら東側に負けたらしい。西側に入っていた理由は、こちらにしか置いていない商品があったからだ。それは、一時期だけ発売されていた「ワンダ TEA COFFEE カフェラテ×焙じ茶」があったからだ。なんでこういうものが、すぐになくなってしまうのだろう。それから、他にもコロナ禍の影響によるものだろうか、飲食店(とりわけ、この付近は法曹が利用する高級店が多い)が閉店になっているようだし、閉店どころか更地になっていたところもある。

さて、写真を撮影した場所は "34.692564643804715, 135.51018862913276" として Google Maps の検索ボックスに入力してもらえば分かるように、堂島川沿いの遊歩道だ。ここは季節や時間帯に関係なく殆ど人が通らないので、この付近では他の車道よりも利用している。歩き易く、左側には民家や店や会社のビルが並んでいて、夜間は街灯が明るく周囲から逆に目立つほどなので、治安として問題があるわけでもない。人がいるとすれば、たまに散歩したりジョギングする人がいたり、稀に釣り人を見かけるくらいだ。ここが最も賑わうのは天神祭りの前後に(正面に見えている橋が「天神橋」だ)、ここで船渡御の準備や片付けをしているときくらいのものだろう。

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