Scribble at 2024-09-10 15:32:55 Last modified: unmodified

添付画像

大量閉店「ヴィレヴァン」経営が犯した最大の失敗

「ヴィレッジ・ヴァンガード」と言えば、アメリカ村の店舗に一度だけ入ったことがある。確かに面白い雑貨や本がたくさんあったけれど、買うようなものでもないなとは思った。アメリカ村にある変わった雑貨屋・・・どう考えてもステレオタイプな感じしかしないからだ。ほら、1960年代のアメリカのブリキの玩具とか Zippo のライターとか集めてるオッサンとかいるじゃん。趣味としてそういうのが好きな人が日本に10人くらいいてもいいけど、事業として成立するほどの人数がいるとは思えない。やっぱり、大半の客は「そういう店で売ってる小物や妙な本を買ってるボク・ワタシのセンスってば」という自意識を強化したり、あるいはそういう感情を消費するためにやってくるのではないか。でも、そんなのって続かないよな。本当のところ。似たような話だけど、かつて青山ブックセンターとかインチキなカフェとかに集って、ポストモダン系の本を片手に田舎出身の女子大生をナンパしてた三流大学の学生とかも、いまでは影も形もなくなってしまった。

さて、この論説だが、確かに書籍に書いてあるような基本をないがしろにした経営が現実にも破綻することが多々あるという指摘はわかる。ヴィレッジ・ヴァンガードの場合は、センスを売り物にしていたのに、社員教育が疎かになってしまって、センスのない店舗や店員が増えてしまったことに問題があるというわけだ。たとえば巨額の第三者割当増資などで資本が増えて急速に業容を拡張すると、弊社でも言えることだが、自社のサービスという商材を理解していない営業マンを「ヘッドカウント」などと称して簡単に採用しては、営業マンを増やすだけで売上が自動的に増えるかのような錯覚に陥ることがある。しかし、商材を理解していないか理解できない社員を増やしたところで、馬鹿でもない限り客の一人や二人は取ってくるものの、その生産性は非常に低いわけで、首を切るまでのあいだは実質的に赤字要因となる。左翼には嫌な言い方に聞こえるかもしれないが、社員を一人雇うということは、年間で数百万円の投資をしていることに等しい。人事担当者の工数や人材紹介会社などへのフィーを払うことも考えたら、採用コストは更に増えるわけで、本来は簡単に失敗など出来ないはずだ。それは、個々の店舗でバイトを一人だけ雇うケースでも同じことであって、そういう細かいコストを軽視すると、業容が大きくなればなおさら、会社の財務なんて簡単に傾くのだ。

  1. もっと新しいノート <<
  2. >> もっと古いノート

冒頭に戻る