2022年06月12日に初出の投稿

Last modified: 2022-06-13

The QUIC transport protocol has several features that are desirable in a transport for HTTP, such as stream multiplexing, per-stream flow control, and low-latency connection establishment. This document describes a mapping of HTTP semantics over QUIC. This document also identifies HTTP/2 features that are subsumed by QUIC and describes how HTTP/2 extensions can be ported to HTTP/3.

HTTP/3 RFC 9114

たぶん大半のウェブ制作会社とかネット・ベンチャー、つまり「IT企業」ではない会社の社員とかは、HTTP/3 どころか HTTP/2 も知らないと思うんだよね。それが現実。いや、それどころか HTTP のレスポンス・コードすらぜんぜん知らない人とか、ざらにいるからね。「"403 Forbidden" って何のことですか」とか。そもそも英語が読めないし、知らない英単語を辞書で調べようなんて興味すらない。そして、それを誰も責めたりできない。「デジタル・ネイティブ」なんて言われてる小僧の大半が、まともにプログラミングもできなければ、ネットワーク理論の初歩的な数学にも関心がないのだから当然だ。

それにしても、かつて ASCII からだったか、RFC の事典みたいな本が出ていたはずなのだけれど、それ以来の20年以上にわたって RFC を扱う本なんて全く出ていない。個々の規格なり技術がピースミールとなっていて、もう全体を理解するような人材がいなくなってしまったからかもしれない。でも、それ以前の問題として言えば、とりわけ日本では IT の技術者の大半が、通信ネットワーク、いやそもそもネットワークそのものに関心を持っていない。このほど情報通信技術研究会が『新情報通信概論』の第3版を公刊したけれど、こういう本で当たり前のように勉強してから IT 業界とかウェブの開発・制作という会社に入ってくる、通信工学に関心をもっている IT エンジニアとかウェブ・アプリケーションの開発者というのは、本当に少ない。プログラマやコーダがオンラインで公開してるものを読めば、この分野を勉強してるネットワークの技術者なら分かると思うが、まるで興味がないから基本が分かってないし、何かを考えたり設計するにあたって必要だという理解がないせいで与件から無視してるんだよね。インターネットなり LAN なり、そもそも通信を永続的で安定した自然環境、すなわち大地か空気みたいなものだと思っていて、たまにどこかで起きる DDoS 攻撃だとかを地震ていどのものだと錯覚している印象がある。これでは、RFC の体系的な理解どころか「RFCオタク」すら出てこない。他人の大多数が関心をもっていないため、それを知っていようと何の競争もないところではヘゲモニーも掌握できず、他人を見下して何か言う有利な立場に立てないからだ。

でも、技術とか工学とか開発ってそういうものではないんだよね。それらを知ったり手掛けたりすること自体が面白いからこそ、関わっているようなところがある筈なのだけれど、やはりこの国では技術とか学問とか知識に関わろうとする人の多くが、結局は自意識しか意図や動機がないということなんだろうか。

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