Scribble at 2023-03-24 18:16:24 Last modified: 2023-03-28 09:38:43

ファッションだけで iOS を使ってるガキのデザイナーとかエンジニアとか、あるいは中年でも青山あたりで建築設計とかやってるインチキ左翼みたいな連中って、本当のところまじめに OS とかアプリケーションを使ってるのかなって思うんだよね。iPhone の「カメラ」なんていうクズみたいなソフトは典型なんだけど、誰も何にも言わないんだよな。

まず何かを撮影する。そもそも、この時点でウザい。なぜなら、白い箇所をタップしても 0.5 秒以上も遅れて「ポコッ」とか音がするんだけど、これ、白い箇所をタップして画面がフラッシュしたときが撮影のタイミングなのか、それともこのクソみたいな効果音が出たときまで露出が続いてるのか、こんなの直感的に判断できないから、初めて iPhone で撮影する人は不安になるよね。Apple って、実はこういう UX 設計のセンスがところどころ致命的に低レベルなんだよな。マカーはマインド・コントロールされてるから何にも気づかないし発言もしないけど、こんなのは僕らのような情報設計や UX やユーザビリティにおいても一定の水準で仕事をしてる人間から見れば、議論の余地なんてない。ボタンにこんな反応をするような設計をしてはいけない。音を出すなら撮影のタイミングで即座に出るようにハードウェアも含めて設計しなおすべきだ(音を出さないという選択肢は、恐らくないのだろう。盗撮オヤジに悪用されるだけだからだ)。

次に、撮影した写真をどこかへコピーしたり転送したいというのが多くの人の願望だろう。たぶんわざとだと思うが、microSD カードにいつまでも対応しようとしない Apple の事情やら戦略なんて知ったことか。俺はわたしはメモリだけでは足りない写真や動画を撮影したい、というか本体の容量に収めるなんてことをユーザが気にしないといけない時点で、何かおかしいと思うわけだよね。40年前のコンピュータですら、フロッピィー・ディスクやテープという拡張記憶媒体を使っていたのに、頑なにそれをスマートフォンに許容しようとしない、そして iCloud の iDrive だけを薦めるというのは、もちろんユーザは Google Drive や OneDrive も選べるだろうから独占禁止法違反ではないにしても、クラウドしか選べない時点で煩わしいデバイスだなと思っちゃうわけだよ。

それでも他に何か選択肢がないものかと思うのだけれど、そもそもさ、iPhone で撮影した写真って、どこにあるんだ? なんでパスが分からないのか。iPhone には「ファイル」という変な名前の Explorer みたいなもんが入ってるけれど、これは Explorer とは違って Apple が見せたいものしか見られないという、キャバクラの案内所みたいなものなんだよね。「ブラウズ」というメニューを開いて「この iPhone 内」という項目を選んでも、出てくるのは UNIX としてのルート・ディレクトリから下の階層とかじゃないし、それどころかストーレジがマウントされてるパスの最上位ディレクトリですらない。インストールしてある他のアプリケーションのフォルダとかが幾つか並んでるだけの、要するにディレクトリ・パスが全く分からないどこかが開いてるだけだ。こんなの Windows の恣意的な名前空間よりもたちが悪い代物だよ。そして、そこには撮影した写真なんて見当たらない。じゃあ、撮影した写真は自動的に iDrive にアップロードされてしまうのかというと、もちろんそんなわけでもない。でも、この「ファイル」というソフトで写真ファイルを見つけることは絶対にできないのだ。ファイル・マネージャじゃなくて、キャバ嬢の案内所なんだから。

ということで、他の OS では考えられないことだが、iPhone では(macOS では Finder を使えば少しマシだし、ターミナルを使えば、僕らは Apple が見せたくないケツの穴でも見てやれるわけだ)写真ファイルは「カメラ」でしかアクセスできないという異常な仕様になっている。カメラで撮影したんだからカメラで写真ファイルを扱えばいいじゃない・・・そうか? ということは、カメラというアプリケーションがファイル・マネージャの機能をもつということであり、それはユーザが事前に知らなければ誰も予想しないことだと思うので、やはり Apple の UX 設計やソフトウェア・エンジニアリングは異常であり、それをクリエーティブだと錯覚しているのだと言わざるをえないわけだよ。

百歩どころか、われわれが無能な者に譲歩してやるのだから200万歩くらい譲らないといけないわけだが、仮に譲るとして、さてでは次に写真ファイルをどう操作しようか。カメラの画面で、左下に撮影済みの写真が小さく出てくるから、これをタップすると撮影した写真が出てくる。さて、この写真をどこかへ移したい。左下には、なにやら箱から物を取り出すような矢印の妙なアイコンがある。これはなんだ? 特に何も説明はないけれど、このアイコンをタップすると、タップした時点で表示されていた写真が選択された状態になる。「1枚の写真を選択中」という表示が出るからだ。おお。これで写真を動かしたりコピーできる。たとえば、自宅では Wi-Fi でも接続できる NAS を使っているので、NAS に取り込もう。確か macOS で Finder を使っているなら「サーバに接続」というメニューから LAN のセグメントで見える他のコンピュータを選べるはずだ・・・でも、iPhone ではどうすればいいだろう。「サーバに接続」なんてメニューはない。いちばん近そうな「"ファイル" に保存」という項目をタップしてみると、"ファイル" がなんのことなのか分からないが、iCloud Drive のフォルダが出てくる。なんだこれ。戻ってみると、「ブラウズ」という「ファイル」で体験したあのいまいましい画面が出てきて、やはりここでも「この iPhone 内」とかぜんぜんコピー先の融通がきかない。なんでこんなに見通しが悪いのか。そんなに iPhone のファイル・システムをユーザに見られたくないのか。いかにマカーの多くがファイル・システムも理解できない人間だとしても、僕を始めとしてマシな知識と技術を身に着けている人間はいる。情報セキュリティの基本でもあるが、隠すことで達成されるセキュリティなんて脆弱なものだ。せめて iPhone でも「サーバへ接続」のメニューくらい実装すればいいのに、これどうやって本体の外にファイルを逃がすんだよ。

さきほど、やっと「サーバへの接続」が見つかったので、NAS のプライベート IP アドレスを使って接続できるようにしたのだが、いざカメラから保存先に指定しようとして、なにか右端にあるダウンロード・ボタンのようなものをタップしてしまい、これは保存先の候補から消える(サーバへの接続を解除する)ボタンらしいため、再び接続の設定をやりなおす羽目になった。なんで、右手で操作するときに最初に指が触れる場所に接続を解除するボタン(というか、押せるようなアフォーダンスがないので、この UI デザイン自体がクソで無能の産物なのだが)があるのか。こういうイライラするクズ設計も iOS や macOS がイカサマのクリエーティブである証拠だろう。俺様の期待するとおりに動かないコンピュータなんて。

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