Scribble at 2021-01-06 09:28:18 Last modified: 2021-01-06 13:51:56

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朝に別件で机の周りを片づけていると、Japanist 2003 の CD-ROM を見つけた。かなり前に OASYS の変換が優秀すぎて忘れられなかったので購入したものだ(もともとは業務用の OASYS でキー・パンチャーをしていたこともある)。でも、どういうわけか当時は動作に違和感があって使うのを止めてしまったのだが、改めてチャレンジしてみようと思っていたのだった。問題は、Japanist 2003 の CD-ROM が見つからなくなったことだけだったから、見つかれば試してみたい。さきほど、64 ビット版をインストールしてから、暫く環境設定をしていた。

キー・マッピングは MS-IME を引き継いだ。そうしないと、Enter キーで変換するだけでなく改行してしまったり、句読点がカンマやピリオドになってしまうからだ。その他、幾つかの単語登録を済ませたり、入力中の文字色をカスタマイズしたりと進めながら、メモ帳を起動してタイプしているのだが・・・うーん。

大きな問題が二つある。一つは、他の IME でも言えることだが、いまの入力モードを表示する機能がないため、タイプし始めてからはじめて日本語入力なのか直接入力なのかが分かる(そして、たいていはモードをいちいち切り換える)という面倒でイライラする作業が Japanist のような IME でも繰り返されるということ。これは、Windows のキーボードや言語の設定を色々と変えているうちに、一部のアプリケーションではアイビームの付近に「A」とか「あ」とかフロートするインジケータを表示できるようになった(後で分かったが、これは Japanist ではなく Google IME の機能だった)。だが、いまこれを入力している Microsoft Edge のようなアプリケーションは、Japanist のユーザで作っている Wiki などを参照すると、かなり Japanist と相性が悪いようだ。

そして問題の二つ目は、入力中の文字が常に左下にしか表示されない、つまり textarea やメモ帳のウインドウといった、入力したい画面のインラインに出てこないということだ。これはかなり致命的な問題で、WWW ブラウザだと「テキストサービス」とかいうものを有効にするといいようだが、Japanist ではサポートされていないのだろうか。それとも Windows の機能かもしれない。

https://blog.goo.ne.jp/satopyyy/e/a8bed5f9a7407ee3775d6f596581ca2f

上記のブログ記事で説明されている、互換設定を「Windows 7」にしたら、なんと Atom editor でもインラインで入力中の日本語が表示されるようになった・・・と思ったら、なんだ。互換設定を Windows 7 にしたら、そもそも IME が Google IME に強制されてるからインラインで入力できるようになっただけじゃん。Japanist に戻したら、やっぱり左下に出てしまう。これもだめか。

ということで、残念ながら Japanist はモダンなウィンドウ描画の Application API に対応しておらず、更に Japanist そのものが開発終了となって本格的なアップデートやバージョン・アップも期待できない以上、暫くは Google IME でやっていく他にないようだ。

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