Scribble at 2022-02-24 08:43:29 Last modified: 2022-02-24 13:36:38

【衝撃】マウスの交換用ケーブル「Silky Cable」が柔らかすぎておかしいww

HID-Labs (hid-labs.com) という、その名の通り human interface に関連する商品を製造・販売している会社から、柔らかいマウス・ケーブルが発売されているという。昨日も自分のデスクトップ・パソコンでマウスのケーブルが硬くて使い辛いなぁと感じていたところだったから、上の丁寧な記事が参考になった。ただし、マウスを分解する必要があるため、工作としてもそれなりに手間がかかるし、そもそも僕が使っているマイクロソフトの Optical Mouse は分解して使うほどの製品でもない。よって、できればケーブル単体ではなくマウス本体として柔らかいケーブルが付いている製品を探している。

以前はそういうものが見当たらなかったので、逆に「マウスを動かさなければ腕が疲れたりイライラすることもないのだ」と思い、試しにトラック・ボールを使ってみたこともある。けれど、トラック・ボールはたいていの用途で使えても、Photoshop などで精密な操作をしたり、ゲームで精密な動きをするときに、全く思い通りにポインタが動かせなくて、更にイライラする(脳とカーソルを直結できたらいいのにと思わないでもないが、たぶんそんなことをすると今度はアプリケーションやパソコンの処理速度が追随しない。コンピュータなんて、まだ我々人類には遠く及ばない。特異点なんて、実は存在しない〈現時点の数理モデルとして定式化可能な知性〉とコンピュータを比べてるだけの錯覚か猿芝居だ)。

また、百均で売ってる緩衝材でくるんだ針金を利用してマウス・バンジーを自作して使ってみたこともあったのだが(何年か前の落書きで紹介した筈だ)、これも役に立たなかった。恐らく理由として、(1) マウス・バンジーを使ってもケーブル自体が柔らかくなるわけないし、(2) マウス・バンジーでケーブルの位置を固定すると余計にケーブルが特定の方向へ特定のテンションで固定されてしまうからだろう。ということで、ケーブルを後からどうこうするのは不可能だと分かった。

そもそも、マウスのケーブルがこれほど馬鹿みたいに硬いのはどうしてなのか。理由としてよくあるのは、「断線を防止する」というものだ。ケーブルの中にある芯としての銅線などが断線する原因としては、やはりケーブルを曲げた際の強い力、そして曲げ続けることによる劣化だろう。充電ケーブルほどの編み込まれたような太いケーブルほど強くなくても、たいていのマウスで使われているケーブルはナイロンの硬い材質で作られていて、マウスを少し動かすだけでもかなり強い力で元に押し戻されるような違和感がある。これは、僕がコンピュータ用のマウスというデバイスを使い始めてから25年以上はずっと感じている違和感だ。こんなものを、IME などという欠陥としか言いようがない設計思想のソフトウェアと同じく何十年も耐え続けているのだから、日本人というのは奇妙な民族である。

さてしかし、現在も柔らかいケーブルが最初から使われているマウスというのはない。いや、正確に言えば Razer という会社から Speedflex というケーブルを使ったマウスは出ているが、専用のソフトウェアが必要で使い勝手も悪く、マウス自体の耐久性にも問題があるというレビューが山ほどあって不安がある。そして、上記の記事で紹介されている HID-Labs のケーブルに付け替えて販売されているカスタム製品はあるようだが、どこにでも売っているわけではないし、10,000円くらいする。つまり、現時点でも柔らかくて当然と思われるケーブルを使ったマウスは特注品であり、贅沢品の部類なのだ。海外でもマウス・バンジーは発売されているため、恐らく、こんなことで苦労している人は世界中にいると思う。それでも、マウスを製造している各社は何の改善も図ろうとしていないありさまだ。自分でマウスを使ったことがない、秘書にでもパソコンを使わせているような人間がマウスを設計したり、ケーブルの材質を電卓で計算して設計しているのだろうか。

結局、無線しか選択肢がないのだろうか。10年以上も前にワイヤレスのマウスは使ったことがあるけれど、本体の重量がとにかく苦痛だった。筋トレの一環として、わざわざ腕に強い負荷がかかるように作られたかのような、バーベルを掌で扱っているような感覚しかなく、1週間も耐えられなかった覚えがある。いまだと、重さについては改善されているのだろう。でも、デスクトップ・マシンで使うとなると、どうしても 2.4GHz の無線方式で、本体に最低でも乾電池を1本は入れないといけないため、確実に 150g くらいの重さになる。いま僕が使っているスマートフォン(AQUOS zero2 SHV47)よりも重いなんて信じられない。これでは、いくらケーブルの引っ張りや引っ掛かりによる奇妙な違和感がなくなっても、別の点でマウスを使い辛くなるのは確実だ。

なお、僕がいま使ってるマウスは「マイクロソフト ベーシック オプティカル マウス for Business ブラック 4YH-00003 」という1,000円ていどの商品だ。Microsoft のハードウェアは、昔からどういうわけか UNIX/Linux のユーザにすら好評を得ている良質な周辺機器が多い。いっそ OS とか Office Suite よりもハード・メーカーになった方が世界平和のためではないかとすら嫌味を言われる始末だ。もちろん、例の「サクラチェッカー」でも合格しており、ケーブルの硬さを除けば使用に何の問題もないとお勧めできる。

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