Scribble at 2022-12-30 08:20:42 Last modified: unmodified

二週間前から剃刀(straight razor)で髭を剃っている。ただし、これまで安全剃刀(T字剃刀)で使ってきた髭剃り用品を流用しているため、理髪店のように泡立てのボウルとかを使っているわけではない。これらは、必要に応じて買い揃えていきたいが、そもそもコストを考えて西洋剃刀に替えたのだから、あれこれと新しく買い揃えるのは本末転倒というものであろう。

ただ、プレシェーブ・ローションで熱いタオルを代用するというアイデアは採用する余地がある。とにかく、慣れていないせいもあるが髭を剃るのに30分くらいかかるため、コストがかからなくなっても時間が不必要に失われるのは困る。「こういう時間があってもいい」のは確かだが、限度はある。僕の場合は、もともと電動シェーバで5分以内に髭を剃っていたから、幾ら生活の余裕だなんだとロハス的な自己欺瞞を口にしていようと、せいぜいそういうセンチメンタリズムに浸って自分を騙せるのは15分が限界だ。

もちろん原因は分かっていて、同じところを何度も剃りなおすからだ。慣れていないうちは刃の入れ方が恐々になるし、刃を動かす量も少なくなるし、力の入れ具合も分からないため、どうしても剃り残しが出る。すると、剃った後で肌を触ると気になるから、改めて同じところを剃ろうとするし、別の角度から剃ってみようとして、再び恐々と始めるため、同じような時間がかかるというわけである。

それから、自分自身の顔の凹凸を把握できていないと刃がしっかり当たらないため、よく言われることだが口の中で息を溜めて頬を膨らませたり、口角など顔の筋肉を色々と動かして、最適な表面を剃刀に適応させなくてはいけない。安全剃刀や電動シェーバを使っていたときは、顔の凹凸など関係なく刃を押し当てていたから剃れていたけれど、一枚刃の西洋剃刀では工夫が必要だし、逆に言えば顔の凹凸と関係なく刃を押し当てていたからこそ、電動シェーバや西洋剃刀では肌が負けてしまうことが多かったのだろう。

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