Scribble at 2025-07-18 13:17:20 Last modified: 2025-07-18 13:22:16

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Amazing Hand project

人の手をシミュレートするか超えるような性能をもつロボットの制御機構を開発するというのは、もちろん産業用とか福祉用として多くの成果が出ている。日本でも、一時期は一世風靡していた東大のメディア作家とかなんとか称する若者が福祉を目的として色々とやっている話が紹介されていたけれど、実際には殆ど実績がなくて文科省や経産省の取り巻きといったポジションを得るのが関の山であった。

僕は、この手のプロジェクトについては単純な指標を採用している。それは、たとえば「手のような制御機構」(必ずしもヒトの手を正確に再現する必要はない)であれば、箸を扱えるかどうかで達成度を測っているのだ。したがって、上のページで紹介されているような、とても箸を扱えるとは思えないレベルの「おもちゃ」をどれだけクールなプログラムやスタイリッシュなウェブサイトで紹介されようと、しょせんは未熟な段階の成果でしかないと思う。もちろん、やらないよりはやったほうがいいけれど、他人様に向かって宣伝するほどのものではないだろう。寧ろ、そういうのは資金集めのプロモーションと考えるべきであって、しかも「そのていどしか達成していない人々」に資金を提供する必要があるかどうかの話だ。僕なら、こんなレベルで宣伝してるようなチームには投資しない。

そして、僕が紹介している指標は、あくまでも制御機構のシステムが達成している水準を測っているだけでしかない。なので、どこかのチームの手みたいなものが箸を扱えるようになったからといって、実用性があるかどうかは決めかねる。もしヒトの手と同じレベルの制御機構を目指しているなら、たかだか箸を扱えるだけでは全く不十分だからだ。その同じシステムで、行書体で年賀状を書けるのか? つまりは、僕らが手でやっている全ての動作を同じていどのレベルで実行できない限り、そんな個別の動作ができるというだけでは「おもちゃ」でしかないのだ。

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