Scribble at 2025-10-28 08:45:10 Last modified: unmodified
それなりに体系的な観点なり素養があると思われる人物が書いた、画像生成 AI や機械学習のサイトとかブログというのは、実は海外でも驚くほど少ない。よって、僕が推薦できるサイトやウェブ・ページというのは非常に限られてくる。もちろん、生成 AI をテーマにしているわけでもないリソースは検索してもヒットする可能性が低いので、なかなか見つけ辛いのだけれど、たまに見つけて感心することもある。ただ、上にご紹介しているブログ記事は、一見すると内容はまともに見えるのだが、あんまり感心できないんだよね。だって、これ生成 AI の文章だろ?
これまでに、信頼できそうなリソースとしてナッツマン氏の『SoreNuts』というブログと、それから気軽にリンクするなと注意書きがあるので『としあきdiffusion』という名前の Wiki があることだけご紹介しておくが、これら二つのサイトが推薦できる。どちらも、ローカル・マシンで画像生成 AI を始めようとする人には良い情報源になると思う。
これに対して、上のブログは、本来はイヤフォンを扱っているサウンド・デバイス系のサイトなのだが、どういうわけか Stable Diffusion についても解説しており、しかも画像生成 AI に特化したブログなんかよりもテクニカルな記事が多い。サイド・バーのカテゴリーで "Stable Diffusion" のカテゴリーに分類されている記事を読むと、とりわけ自分で LoRA を作りたい方が関心を持つ情報があるだろう。
・・・だが、どうやら文体から推察するに、生成 AI に記事の下書きをさせている可能性がある。たとえば、或るページでは段落の冒頭に「課題を明確にしましょう。」という語句が出てくる。ふつう、日本人の文章で、こんな解説動画みたいな調子で段落を書き始める人がいるだろうか? 僕はいちおう国公立大学の大学院で博士課程まで進んだ人間だが、こんな文章を書く人は、学者にも学生にもいたためしがないし、二十代の頃はワープロの入力オペレーターの仕事をしていたので、一般企業の研修教材とか高校の入試問題とか労働組合の機関誌とか、世俗的な用途で作る文章もたくさん扱ってきたけれど、学歴や職業や年齢などに関わりなく、こんな文章を書く人はいない。あるいは、文章の途中にも「~に注意してください」などと、何かのトレーニング教材の動画みたいな調子で書いており、これは海外の動画や教材を生成 AI に翻訳させてブログの記事として出力させた文章ではないかという疑いがある。
で、記事の最後には必ず「さらに詳しい情報はこちら」などと、『画像生成AI Stable Diffusion スタートガイド (Generative AI イラストレーション)』なる書籍へリンクする、Amazon のアフィリエイトと思われるアンカーが付けられている。イヤフォンの話ばかり掲載しているブログで、Stable Diffusion の記事だけが散発的に掲載されているのは不自然に思えるが、更新は短期間で終わっている。あまりにも異なるカテゴリーの記事を並べても SEO としての効果は低いので、すぐに諦めたのかもしれない。もちろんだが、全ての記事が生成 AI の代筆だとか翻案だと言いたいわけではなく、運営者個人の手になる文章もあるだろうとは思う(全ての記事を検証しているわけではないし、そんなことをするほど暇人ではない)。