Scribble at 2022-05-09 10:45:56 Last modified: 2022-05-09 11:18:48

会社の iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015) は7年前のマシンとあって、そろそろ Adobe Creative Cloud のアプリケーションを動かすにはスペックが不足しているらしい。Photoshop CC ではファイルの読み込みが遅いし、InDesign CC でもテキスト編集ですらもたつく。おまけに、ここ2年ほどは Adobe CC を使った編集作業を自宅でやっていることが多いため、Morisawa Passport で入れている大量のフォントは iMac ではなく Windows マシンに入ったままとなっていて、InDesign での作業は、ファイルを開くたびにいちいちフォントの更新作業をするかどうか選択しなくてはいけない。

ということで、そろそろ Adobe CC は Windows マシンで使う方がいいのかもしれない。しかし問題は、本体のスペックではなくモニターである。会社で使っている Windows マシンはモニターが DELL の 4K モニターなのだが、安かった半面、23.8 インチしかない。これでは、せっかくの解像度が殆ど活かされないので、モニターだけは 27 インチの iMac を使いたいわけである。ということで、"iMac 27 Windows モニター化" というキーワードで検索すると・・・

出るわ、出るわ。自動翻訳されたクズみたいなページの見本市である。いや、日本人が書いていてすらクズみたいな連中の場当たり的な思い付きや個人の経験談の山である。確かに、これは Google のインデックスでクズを返却しないサービス品質という問題でもあろうが、他方で僕ら自身の与える条件の質という問題でもあろう。とりあえず、外国人筆者の翻訳だろうと日本人を詐称してる人間の記事だろうと、クソみたいな自動翻訳で他人のサイトから記事を盗んでると思われる、FoneDog, FonePaw, AnyMP4, MacSpots のようなサイトはドメイン単位で検索結果から除外するのがいい。検索結果を上から見ていくと、"Win And I net" というサイトは日本人が自分で記事を書いているようなので、内容は保証しないが自動で吐き出してるクズではないだろう。(どうしてわかるかというと、自動翻訳で出力している文章なら「いずれも」を「いづれも」とは書かないからだ。これは、歴史的仮名遣いの文章を読んだことがある人しか使わない書き方である)

で、肝心のモニターであるが、どうやら古い macOS と古い iMac、そしてグラフィック機能が統合された Intel Core チップという、いまとなっては相当に難しい条件が合っていないと外部モニターとして利用できないらしい。しかし、いまどき10年以上も前の、グラフィック内臓のヘタレ CPU しか内蔵していない低スペックの iMac を維持していること自体、場末のデザイン事務所ですら難しいだろう。たぶん、こんなスペックだと Adobe CC がそもそもインストールできない可能性だってあるからだ(Adobe Photoshop CC だとインストール要件は macOS 10.15 Catalina [2019] 以降であり、Catalina は Mid 2012 以降の Mac にしかインストールできない)。ということで、なんにしても会社の iMac を Windows マシンの外部モニター化するのは、いまのところ新しすぎて不可能という話になる。

ということで、ひとまず Windows からモリサワのフォントを削除して iMac に移し替えている。動作が重いのは困るけれど、動かないわけでもないからだ。それに、20年前なら Photoshop CS とか Illustrator 7 とか、画像全体にフィルターを適応するあいだに煙草を1本吸えたような時代もあったのだから(それが「良い」とは言ってない)、昨今のアプリケーションが遅いといっても日が暮れるほど時間がかかるわけでもなし、あるいは日が暮れたから何だというのかという話でもある。

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