Scribble at 2025-08-22 11:32:23 Last modified: 2025-08-24 13:13:18

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Works in Progress

たまに眺めているオンライン・ジャーナルの Works in Progress をご紹介しておく。意外なことだが、決済会社の Stripe が運営をサポートしており、Aeon に比べると記事のクォリティが微妙に拙劣な気がするし(HCI の記事なんてウィキペディアを読んでるのと大して違いがない)、テーマの取り上げ方がアメリカの都市社会学っぽい傾向になっていて、好き嫌いは大きく分かれると思う。ただ、こういうことをする余裕があるのは良いことで、日本なら酒造メーカーが発行してきた雑誌で、来年は40周年となる『季刊 iichiko』などがあろう。

ちなみに、この『季刊 iichiko』の編集が例の山本哲士氏であることは知っていて、そのうえで一定の年月の活動成果について、実務能力ゆえか人脈ゆえかどうかはともかく評価に値すると思う。ただ、だからといって僕は彼のような学問に対するアプローチは、保守思想という立場からですら「反動的」だとしか思えないので、やはりスタンスとして評価できない。自費出版みたいに作った高額で大部の印刷物だけで学問の成果を共有するのが理想だなんてのは、中世のヨーロッパで表紙に宝石を散りばめた写本をやりとりしていたような貴族だけが「知識」を私蔵していた時代への回帰でしかなかろう。大学というか現行の高等教育制度を見限ったと称する人物に多い傾向だが、大学の現状に限界や問題を見つけたり感じ取ったからというだけの理由で、それを「通俗化」や「堕落」だと短絡して、自分たちがその「上の」教育や学問や科学ができると思い込むのは、ただの厨二病だ。

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