Scribble at 2022-05-05 18:36:29 Last modified: 2022-05-07 22:55:35

ソーシャル・ブックマークやメディアと呼ばれるサイトを眺めていて思うのは、それこそ毎日のように何か新しい事が起きたり、見知らぬ成果が紹介されたりするということだ。もちろん、これは驚くべきことだし、その多くはクズみたいな成果には違いないけれど、少なくともクズでもなんでも人が労力や時間を使って何事かをひととおりの形として提示できるまでのものにしているという事実には、或る意味で呆れたりもするが、別の意味では感心させられる。

しかし、自分自身がもっている関心とか課題やテーマを具体的に据えてみると、それについて関連がある学術研究の成果とか、あるいは同じ関心をもつ人が自分のサイトやブログや SNS で展開する議論というものは、著しく少ないという印象も受ける。したがって、矛盾して見えるとは思うが、毎日のように新しい情報がある一方で、毎日のように新しい情報なんてないと言いうる。

こうなる原因は幾つかあって、まず一つには観点とか分野とか脈絡が違うからだ。或る特定の分野について、自分が関心をもつテーマとか経緯なり脈絡を変えると、それに応じて情報が新しく加わったりするが、ぜんぜん新しい情報が出てこなくなるということもあろう。また、分野とかテーマを固定して変えなかったとしても、それについて関心を持つ人が勝手に増えたり減ることで、彼らのもたらす情報とか研究成果が減ったり増えたりすることもある。

よって、ソーシャル・ブックマークで新しい投稿を眺めていて、最近は特に面白い話題がないなと思ったら、自分が何を面白いと感じていたのかを改めて検証してみるのもいい。それが、僕自身の勉強不足による視野狭窄で起きる、いわゆる「アンテナの感度が悪くなる」というやつかもしれない。

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