Scribble at 2022-05-05 20:05:23 Last modified: 2022-05-07 22:53:46

NJ Parents Demand Swifter Action in School Cancer Probe After 100+ Brain Tumors Diagnosed

NJ Parents Demand Swifter Action in School Cancer Probe After 100+ Brain Tumors Diagnosed

ニューヨークのマンハッタンから 20km ほど西南西に向かうと、ニュージャージー州の住宅街にやってくる。コロニア高校は、そういう平凡な住宅街の中にある、アメリカでは典型的な敷地だけはデカくて平屋の校舎が雑に建っている学校なのだが、この高校の卒業生や元教職員の100人以上が悪性腫瘍になっているという。もちろん、統計として数を集めたら異常に見えるが、果たして疫学としてはどうだろうか。この数は、学校が設立された1967年からの統計だというから、もう50年以上の期間を含んでいる。すると、単純には平均して学校関係者が毎年二人ほど癌になっているということになるが、これだけでは異常とは言えない。実際、公衆衛生学(疫学)の専門家は高校の敷地に使われている土壌や建物の資材に放射性物質はないとして、特定の高校に在籍していたという事実と罹患との因果関係を疑っているようだ。実際、50年以上の期間が経過すると、或る場所や施設で生活していたという環境の影響を、それ以降の50年間で受けた他の場所での影響や食生活や暮らしぶりや働き方などのストレスによる影響から、特に関連性が高い要因として screening-off(統計的な関連性がないものを取り除くこと)を通じて導き出すことは困難だろう。どこの高校の卒業生であっても、他の土地へ移り住んだり色々な職業についていようと、年齢が高くなれば癌にかかる人は増えるものだ。

しかしながら、その統計を取った学校関係者の大多数が(良性であれ悪性であれ)頭部の腫瘍だという点で似通っている事実は説明が難しく、何らかの共通の原因が疑われてもよい。別の新聞記事を眺めていたら、アメリカにはこのような「癌のクラスター」を疑われている施設や地域が数千もあるらしい。「数千」とはえらく大量だ。こんな数字を見せられると、寧ろアメリカでは標準的な建材や地盤改良の材料として放射性物質か何か他の有害な物質が当たり前のように使われているのではないのかと言いたくなる。つまり、特定の施設とか土地の問題ではなく、アメリカの居住圏そのものが健康に悪影響のある何かを昔から利用してきたのではないのかとすら思える。

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