Scribble at 2023-03-20 07:46:44 Last modified: 2023-03-20 08:36:34

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(一社)日本色彩学会 『ICD(International Colour Day)2023』 ~第5回インターナショナル・カラー・ディ~ 開催のご案内

「一般社団法人」を「一社」と略している事例は初めて見たな。内閣府の行政資料で使われているらしいから問題はなかろうけれど、ふつう自分たちのサイトで表記するときは俗称や略称は使わない方がいいと思うんだよね。これは PR というかブランド・マネジメントの考え方の一部として、そろそろ出版やデザインでも議論されていい話題なんだけど、なかなかこういうことを気にするデザイナーとか IA なんて少ないよねぇ。そもそも日本で editorial writing っていう職能がないからこそ、コタツ記事を「執筆」なさる WELQ バイトとかが「ライター」なんて名乗って「メディア」と称するインチキなサイトを続々と立ち上げるわけなんだろう。

さて、それはともかくとして、昼夜の長さが同じくらいになる「分点」を太陽が通る頃だから3月21日(春分点)が「インターナショナル・カラー・デイ(ICD)」なんだってさ。ウィキペディアにすら記事が起こされていないマイナーな記念日なんだけど、2008年にポルトガルの色彩学会が提唱してから各国の学界に広まったようだ。でも、昼と夜が同じだから色の記念日って、まぁいまいちピンと来ないよな。白や黒と他の色の絵具を混ぜる場合でも、あるいは光を明るくしたり暗くしていくにしても、その極限は白や黒になってしまう。こういうわけで両極端を基準にしてると言えなくもないけれど、分かりにくいし、少なくとも日本では「いや、春分じゃん」と言われたら終わりだよな。

こういう何の趣旨や主旨があるのか分からない記念日を作るのもいいけれど、記念日に合わせて何かメッセージを出すなら、ペール・オレンジを「肌色」と呼ぶのは止めようとか、あるいは(僕は昔から違和感があるのだけれど)赤っぽい色を「暖色」と呼んで青っぽい色を「寒色」と呼ぶ習慣も止めにしませんかとか訴えてもらいたいね。あと、色はいいんだけど、このページってヘッダーがないのはどうなんだろうな。どうやって学会のトップ・ページに「行けば(戻るという概念じゃなくて)」いいのか、これ設計が素人だよ。

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