Scribble at 2023-10-19 16:01:50 Last modified: 2023-10-19 17:37:19

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NoteTab Light なんていう古典的なシェアウェアも試したりしてみたが、結局は満足できる UI や機能がない貧弱なフリーソフトか、あるいはやたらと高額な料金やサブスクの割に xyzzy の足元にも及ばない機能しかない有償ソフト、それとも Vim のように残りの人生を使い方の勉強に費やさないといけないようなプログラムといった状況で、実は Windows に限らずテキスト・エディタというのは選択肢がさほど豊富ではなかったりする。これでは、なるほどブラウザ・ベースのテキスト・エディタを作ろうとする人が跡を絶たないのも分かる気がするんだよね。CSS と JavaScript でいくらでも好きな UI や機能を作れるんだから。とはいえ、ブラウザから勝手にローカルのファイルを読み書きはできないので、それゆえにドキュメントの中身を Ajax のような仕組みでサーバへ通信して保存するということにならざるをえない。これがそれなりにリスキーであることも事実だ。

ということで、新規に入れ直してもバッファのタブが出てこなかったり、色々なメニューが反応しないという致命的な状況に至っている xyzzy だが、こういう状況ですら選択肢の一つとして残ってしまう。セッション(複数のバッファをタブとして登録した状態を記録するファイル)をファイルとして保存してすら復元できないという異常な状況に陥っているにも関わらず、いまだに使いたくなるのもどうかと思うので、やはり改めて新しいテキスト・エディタは用意したい。

それにしても、Windows Update は数日前だったから Windows Update との関連で起きた不具合でもなさそうなのだが、今日になっていきなり xyzzy が滅茶苦茶になってしまったのはどうしてだろうか。完全に全ての既存のファイルやディレクトリを削除して、最新版の xyzzy を置いて起動しても、UI の大半が反応しない。もしかしてレジストリになにか重大な情報が蓄積されているのだろうか。xyzzy がレジストリを使ってる可能性なんて考えなかったが、いちど調べてみるか・・・いやぁ、そんな工数をわざわざかけるほどのことだろうか。

[追記] ということで、開発が殆ど止まっているけれど Brackets を入れ直して使っている。IDE みたいなものを入れたり、中途半端な機能や見てくれの貧弱なメモ帳もどきを入れるくらいなら、使えるあいだは使えるものを入れておこうというわけである。それに、Brackets は過去にもインストールしていて、レジストリに設定が残っていたらしく、改めてインストールしてみると "philsci.xyzzy" というテーマが適用されて見た目からしてすぐにでも使えるようになっている。ただ、Brackets はサイド・バーに表示されるファイルの一覧がワークスペース方式ではないため、いちいち他のフォルダを開くには表示を切り替えないといけない。そして、フォルダを切り替えると開いているファイルのタブも連動して入れ替わってしまうという面倒臭い仕様だった。これも、ちょっと改めて慣れないといけないな。

それから、xyzzy と比べてどうしてもパフォーマンスの低さが目立つ。タブを切り替えるだけでも、いちいち引っかかるようなタイムラグがあるのだ。これは、要するに最近のテキスト・エディタや IDE に多い、UI を JavaScript + CSS のエンジンで描画しているというクソ仕様を採用しているからだ。こういう、無能に最適化したプラットフォームでしかテキスト・エディタを開発できない西海岸の小僧たちが、せっせと適当にリリースしては、すぐに飽きたり、あるいは競合に買収されては開発を気軽にやめてしまう。よって、結局は前世紀の DOS 時代から継続して開発が続けられているソフトウェアを使っているのが気楽で安定した仕事の環境を維持できるということになる。いまどきのテキスト・エディアや IDE なんて、公式サイトも実装されている機能も派手でクールではあろうが、要するに事業継続性がまるでない。それこそ Vim のクリエイターのようにメンテナンスしつつ生涯を終えるといった、或る意味で称賛に値するような心意気みたいなものが、最近のテキスト・エディアのエンジニアには感じられないのである。ソフトウェアの開発というのは、やはり本質的には子供のプログラミング・パズルでもなければ、買収されることをゴールにしたファイナンスの手段でもない。

[追記] ・・・などと考えていたら、やはり Brackets も使いたくなくなってきた。それに、当サイトの過去ログを検索して、どうして Brackets を使うのをやめたのかと調べてみたら、そうそう。Brackets は Adobe が開発していたので、Node.js というスパイウェア(敢えてこう言ってやる)を仕込んで何やらサーバに送信しているのだ。こんな気味の悪いテキスト・エディタを情報セキュリティのプロが使うわけにはいかない。いや、通信内容は調べてないから何か良からぬことをしてるかどうかなんて知らんよ。でも、外形的に不審というだけでも忌避するのがセキュリティ・マネジメントの実務というものだし、その傲慢さが企業の情報資産を実は救うのだ(なので、この傲慢さが他人を怒らせるなんてことは、われわれ管理業務に携わる人間は最初から分かっているのだ。プロパーとして殆ど業績のない無能が『嫌われる勇気』なんて通俗本を書かなくても、管理系の人間はみんなそんなこと弁えて仕事に取り組んでいるのである)。いい人ぶって「証拠もないのに否定はできない」などと言っているうちに、人は騙されるのだ。

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