Scribble at 2023-10-19 22:22:34 Last modified: 2023-10-21 07:48:05
まだ使えると判断して、Atom を入れてみた。Atom も、確か IME を ON にして日本語を入力すると、インラインで未確定文字を表示させずに、左上に未確定文字がフローティングして表示されるという、へんてこなバグがあったのでうんざりして使うのを止めてしまった。それに、上記の記事によると(安全を確認したとはいえ)リポジトリに侵入されたらしいから、そう安易に使うものではないのかもしれないが、もう他に適当な選択肢がない。GNU Emacs まで入れてみたけれど、あれはあれで xyzzy に似たテイストはあるものの(あれも LISP で書かれている)、最初からキー・バインドが独自仕様になっているのが、潔いとは思うが面倒臭い。
ただ、改めて使ってみると、IDE っぽい仕様にはなっているけれど、VSCode に比べて圧倒的に軽いのが助かる。それでいて他の無料のテキスト・エディタのようなチープさがないし、カスタマイズも強力にできる。これも、以前にインストールしていたときの設定がレジストリに残っているらしく、最初から xyzzy 風に UI をカスタマイズした状態で起動した。暫くは Atom にしてみようか。
[追記:2023-10-21] 使い始めると、「ああそうだ、これで使うのを止めたんだ」という問題がボロボロと出てくる。たとえば、右端に表示される mini map がコードを隠してしまう(つまり mini map の左端でコードの表示が wrap されない。これは mini map を左端へ移動させても、今度はウィンドウの右端で wrap しないという更に困ったことになる)。つまり wrap がまともに実装されていないのだ。ただし、何度かタブを切り替えたりしていると治ることがあるという、まったく安定しない UI だ。確か Atom も UI を JavaScript + CSS で構築し制御するという、ここ最近の大流行と言っても良いが、完全に間違っているとしか思えないソフトウェア・アーキテクチャの思想によって設計されているからだろう。確かに UI のカスタマイズ性は高くなるので、いわば見栄えだけをすげ替えて新しいテキスト・エディアなり IDE を開発しているかのような自己欺瞞に陥るには最適だが、結局のところこうして肝心の使い勝手を厳格に制御するのが難しくなる。いわば、ウェブ・デザイナーがウェブ・サーバを開発しているようなものだからだ。まともなものができるわけがない(デザイナーとソフトウェア・アーキテクトの才能を同時にもっている人材なら話は別だがね。もちろん暇と金さえあれば、Atom くらいのアプリケーションなんて俺が人材を集めて開発してやるから、会社を辞めて取り組むだけの資金を誰かくれないかね)。