Scribble at 2022-09-01 11:55:00 Last modified: 2022-09-01 12:43:46

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ロシアに拠点を置く有名な海賊版電子書籍アーカイブである Library Genesis の「バックアップ」と呼ばれているサイトに、上記の zLibrary などがある。最初から Creative Commons のライセンスで公開されている電子書籍もあるにはあるが、収録されている大半の電子書籍は不正に distribution されているため、よい子のみなさんは利用しないようにしよう。

さて、そのサイトで moderation を始めたらしい。なんでも、電子書籍と偽って不正なコードを埋め込んだ PDF や ePub 形式のファイルをアップロードする連中がいたり、書籍のメタ・データが間違っているとか、品質の悪い電子データもあるという。手作業でスキャンしたような紙面を画像として保存してる電子書籍なんかは、ファイスサイズも無意味に大きくなるし、テキストの検索ができず(Adobe Acrobat DC Pro で開くと OCR が起動して検索できるようになるが、かなりの時間がかかる)、雑なスキャンの仕方で文字がボヤけたり、ページの内側に影がついて読めなかったり、欠落したページがあったりと、それなりに酷いものがある。そして、海賊版のサイトで気にするようなことなのかどうかは微妙だが、Adobe JavaScript をリーダーで有効にしていると、当然のように色々な厄介が起きる可能性もある(そもそも PDF を開いて JavaScript を実行しなくてはいけない電子書籍なんて、行政でもビジネスでも学問でもシステム開発でも、全く不要だろう)。

そんなわけで、各自でダウンロードしたりブラウザで開いたドキュメントの質が悪いと判断したらフィードバックしてほしいというのが、上記のページで説明しているキャンペーンの主旨らしい。まぁ・・・海賊版のサイトで品質とか言われてもどうかと思うのだが、検索の性能が劣悪な Library Genesis のフロント・エンドだと思えば分からなくもない。なんにせよ、よい子のみんなは気にしないように。

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