Scribble at 2022-05-04 13:52:47 Last modified: 2022-05-04 17:02:42

STAR TREK Enterprise (ENT) は、Netflix で吹き替え版として全てのエピソードを鑑賞し終えた。10年以上も前に関西テレビで放映が中断されたシーズン1で(しかも「クリフハンガー方式」と呼ばれる前後編の前編で)長らく放置していたものを、ようやく全てのエピソードが観られたので、ひとまず良かった。それからウィキペディアを始めとして「駄作」という評価が多くみられたものの、全体としては色々なチャレンジをした結果だと思うので、これもまた興行(エンターテインメント)作品としては仕方のないことだろうと思う。まぁ、確かに最終話はちょっとよく分からない内容だったが(関連があると言われている TNG のエピソードも、そんなの観たのは30年くらい前のことで覚えていない)、それでも一部の何かスタートレック・シリーズに共通する価値観とかを期待して吠え立てている人たちが騒ぐほどの駄作だとも思わなかった。

これで、「宇宙大作戦」は親が観ていた記憶があるけれど、僕自身が通して全てのエピソードを観た記憶はないのだが、なんだかんだ言っても TNG, DS9, VOY あるいは大半の映画作品を観ている。なお、しばしば Star Trek vs. Star Wars なんて話題が出るけれど、僕はこれは愚問でしかないと思う。作り話どうしの優劣を競うのは、実話の優劣を競うのと同じくらい愚かなことだ。どちらであれ、人が何らかの目的で作り、そしてそれぞれが観たうえで何かを感じたらそれでよい。或るエピソードを見聞きしたという事実どうしを比べてどうなるというのか。寧ろ、観て人が何をするのかが重要であり、優劣を比べるならそれぞれの作品を観て人が何をするかという成果と成果どうしだろう。最近では、アメリカでも "the philosophy of Star Trek" といった暇潰しとしか思えないテーマで本を書く分析哲学者がいるようだが、それらの議論を突き合わせて比較するなら意味もあろう。(ちなみに、科学哲学者としてはどちらも〈哲学的に〉取るに足らぬ些事だと思うがね。)

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