Scribble at 2022-11-08 07:21:25 Last modified: 2022-11-08 07:22:31

添付画像

JavaScript で UI を実装されているウェブ・アプリケーションの挙動がとにかく鬱陶しくて信頼しかねる理由の一つが、こういう反応だ。これは会社で使っている Google Chat の画面であり、さきほど Microsoft Edge からアクセスした際の様子だ。「スペース」と呼ばれるチャット・ルームの一覧がサイド・バーに並び、そこから個々のスレッドへアクセスできるようになっている。もちろん、同じようなレイアウトの ChatWork や Slack や Salesforce Chatter などを使っていれば誰でも知っていることだろう。

そして、一覧が表示されるまではいいのだが、スレッドのタイトルをクリックしても何の反応もない、ように思える。でも、何度かクリックしているうちに、ようやく左下に画像として添付したような「チャットを読み込めませんでした。」というメッセージが出てくることもあるし、出てこないことも多々ある。なぜなら、このメッセージを出すかどうかすら JavaScript で制御しているため、そもそもコードが読み込まれていなかったら動作するわけもないからだ。

もちろん、JavaScript など使わずに HTML だけで組んである UI なら、こんなことは起きない。ボタンをクリックしても、サーバのレスポンスという一つの基準でタイムアウトしたエラー画面が出るか、あるいはレスポンスが返ってきて画面が遷移するかどうかの二者択一だからだ。レスポンスが返っているのかどうか、いやそもそもリクエストがサーバに届いているのかどうかすら分からないような、皮肉にも "stateless" としか言いようがない実装で、いったい何がユーザビリティであり、site reliability を語ろうというのか。JavaScript でしか動作しない UI を設計するしか能がないコーダや情報アーキテクトどもは、DevOps や full-stack なんていう中途半端な掛け持ち職能を遥かに超えた立場から言ってやると、恥を知れということである。

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