Scribble at 2023-12-28 18:56:34 Last modified: unmodified

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がん細胞膜にくっついたアミノシアニンは近赤外光で刺激されると振動し、「プラズモン」と呼ばれる集団振動する量子が生まれ、がん細胞の細胞膜を破壊するとのこと。この方法は、実験室培養のヒト黒色腫(メラノーマ)細胞を99%の効率で破壊可能で、黒色腫腫瘍を持つマウスの半数が発表された治療法を受けた後にがん細胞が消えたそうです。研究チームの一員でライス大学のジェームス・ツアー教授はこの方法を「分子ジャックハンマー」と呼んでいます。

近赤外光を当てるだけで激しい振動を起こしてがん細胞を破壊できる方法が発見される

光を照射して癌細胞を撃退するなんて療法が昔から宣伝されてるけど、はっきり言って普及してもいなければ保険が適用されていないところからしても胡散臭いし、そんな簡単なことなら、毎日のように日光浴してるような生活を送ってる熱帯地域の人も癌になって治らないのはどうしてなのかが説明できない。

もちろん、癌というのは特定の病気というよりも細胞が異常になって増殖を始める現象あるいは状態のことなので、一つの原因でなるものでもないし、一つの治療法でなんでも治るわけでないのは、既に医学者でなくとも常識の類になりつつある。そして、それゆえに生活を整えるという以外に有効な対策がとれないわけで、なるかならないかは籤引きみたいなものであるから、早期に見つけて対策するということが推奨される。しかしそれでも限界はあって、たとえばスキルスのような進行がんだと早く見つけても殆ど対策が取れなかったりして、40代以下の若い世代に罹患が多いスキルスでは、酷い場合だと早期のステージですら見つかってから数週間で亡くなってしまう事例もある。僕も50代に入ってからは、毎年のように健康診断を受けてから結果が戻ってくるまでは不安を感じることもあるけれど、こればかりはどうしようもない。毎週のように癌検診を受け続けるわけにはいかないのだし、なったらなったでどう対処するかを考えて決めなくてはいけないというだけだ。

なので、治療法の選択肢が増えるのは興味深いけれど、それが現実に僕がかかるかもしれない癌の治療として有効かどうかは分からない。それに、実は人なんて癌だけで死ぬわけではないのだ。こうして書いていても、数分後に心筋梗塞やくも膜下出血で死ぬことだってありえる。そして、そう何十年もしない将来に、必ず死ぬときはくる。君等が40代だとして、これから50年もたたないうちに大半の同世代は死ぬし、君がその一人になる可能性も高い。長いスケールで見れば、やれることはやるべきだろうと思うけれど、まさしく QOL を損なうほど神経質になるのは逆効果だと思う。

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