Scribble at 2026-07-30 16:14:20 Last modified: 2026-07-30 16:17:46

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具体的なことを語るつもりはないからサイトのキャプチャーはボカシてあるが、上記は大阪にある結婚写真撮影の会社が運営しているサイトだ。サイトの制作としては僕がそれなりの工数を使って関わった最後の案件であり、コロナ禍の前に納品したサイトである。このサイトも、僕が昔からよく採用してきた「管理画面としての WordPress」という実装方法を選んでいる。通常の WordPress だと、/wp-content/themes/theme の中にページのテンプレート・ファイル一式を格納して /index.php から呼び出して各ページのレスポンスを組み立てるという、フロント・コントローラ・パターンでページを表示する。これに対して、僕がたびたび採用する方式では、既に配置してある HTML を PHP の処理系へパースするよう AddType を設定して、逆に HTML ファイルのソースに WordPress の処理を組み込む。これは、

<?php require_once( '/full_path_to/wp-load.php' );

をソースの先頭に置くだけでいい。あとは下の行で bloginfo('name') などの WordPress 専用の関数が使えるようになる。そして、管理画面で短い告知として登録したテキスト(タイトルに告知の内容をそのまま入力して、それだけをリストに表示すればいいだけということすらある)だとか、あるいは短いタイトルと外部の URL のセットだけをリストに表示する(この場合は、本文に URL だけを入力するルールにしておいたり、あるいは本文の入力欄を隠して代わりに Advanced Custom Field で URL 専用の入力欄を用意する)といった使い方をする。つまりは、テンプレートを無視して運用するのだ。

これの利点は幾つかある。まず、あまり PHP や WordPress に慣れていないデザイナーが扱えることや、既存の静的コンテンツのサイトでファイルの配置を変えずに WordPress の動的な仕組みだけを後から追加できることだ。こういうことに良いも悪いもべきもべきでないもなく、要するに運用のしやすさと情報セキュリティについて特段のリスクがなければ、どのように扱ってもいいのだ。そして、僕らはそれに対応できるナショナル・クライアント級の実力と実績と知識がある。そして更に、元「堂島の神」だろうとイケメンだろうとあぐらをかいていてはいけないので、いまでは生成 AI が当然のように新しい攻撃手法を見つけているかもしれないという前提で色々なことも対策したり提案できる。

だが、僕らの手を離れてしまえば、はっきり言ってビジネスの世界においてはリスクがどうであろうと知ったことではない。ようは金次第だ。そして、このサイトは既に納品してからコンテンツの制作やサイトの管理はクライアントか別の制作会社が担当しているだろうから、弊社は何の関係もない。しかし、WordPress のコア・システムから、いまだにバージョン・アップの通知がメールで送られてくる。もちろん、弊社から当時の元請けである広告代理店には WordPress の管理者として登録してあるメール・アドレスを変更してくれるように依頼してあるのだが、代理店の担当者が何も言っていないのか、それともクライアントが何もしていないのか、とにかく WordPress の管理者のメール・アドレスは、いまだに僕なのである。もちろん、他に通知はされていないだろうから、このメールの内容はクライアントも知らないわけで、別に知らなくても困りはしないだろうが、何かあったときに「メールを受信しておきながら異常に気付かなかったのか」とか、「どうして教えてくれなかったのか」などと、被害を受けた際の責任の矛先を不当に向けられても困るわけである。バカに限って、とにかくなんでも他人のせいにするからな。

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