Scribble at 2024-02-04 09:11:41 Last modified: unmodified

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これは大阪市立図書館のサイトで利用者としてログインしたときに表示される、利用状況の確認画面から遷移した貸出延長の画面である。僕が何を言いたいかは、画面を見ればおおよそお分かりかと思うのだが、いまだにチェックボックスのアイテムをコーディングするのに label を使わない不見識なデザイナーやコーダがいるのは、ウェブ・コンテンツの制作に携わる同業者としても恥ずかしいし、ウェブ・コンテンツの利用者としても不愉快である。

とりわけ、僕のようにピン・ポイントでマウス・ポインタを静止させるよりも移動速度を重視していて、こういう小さな UI 要素にマウス・ポインタを正確に合わせないとアクセスできないユーザにとって、こういう不必要に小さな UI 要素というのは、そもそもチェックボックスとかラジオ・ボタンという skeuomorphism を迂闊に適用した悪い事例の典型だと思う。そして、こんなことに気づかないのは、恐らくパソコンのデスクトップ要素をマウス・ポインタという、たいていは先端が細く小さくなっている UI 要素でコントロールしたりポイントすることが当たり前のように想定されているからなのだ。そういう意味では、タブレットのタッチ・パネル上で表示され、もう少し無骨で大きな指先で扱うことも含めて設計されているモバイル画面のデザインに既存の古臭い UI デザインが学ぶべき点はあろうと思う。mobile first は一つの極端であって愚かだと思っているが、僕はひごろから「保守」の思想を支持していると公言しているからといって、こういうことにまで同じ方針や理屈を当てはめるつもりはない。また、そういう態度がどれほど見た目だけで首尾一貫しているように見えようと、思想としては単なる不見識だという可能性がある。

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