Scribble at 2024-05-21 20:42:36 Last modified: 2024-05-21 21:02:45

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最高裁によると、初公判から判決までの平均実審理期間は平成21年に3・7日だったが、昨年は14・9日と4倍に。事前に争点を絞り込む公判前整理手続きの平均期間も、昨年は11・1カ月と平成21年の4倍になっている。

裁判員制度導入から15年 高止まりする辞退率 審理長期化、守秘義務も影響か

もともと、この裁判員制度は幾つかの判決について一般常識からズレているといった批判があって取り入れられたわけだけど、あれって実は嘘なんだよな。「一般常識」というよりも、特定の判決に不満がある連中の意見にかなっていないってだけの話であって、それこそ庶民や大衆を語る左翼や民族右翼といった輩と同じく、国家の制度をいたずらに撹乱しているだけのことだ。左翼は「裁判の民主化」といい、右翼は「ホンネの裁判」などと言うが、そんなことに影響されずに裁定しなくてはいけないのが司法の筈なんだよね。実際、この制度が始まってから15年になるというけれど、有罪判決の割合は殆ど変わっていない。よって、この制度は実質的には「裁判体験会」や「司法判断の勉強会」にすぎないと思う。それで国民の法律に関するリテラシーが向上するわけでもないし、国民が法令を積極的に遵守するようになるわけでもない。

とにかく致命的なのが、上で引用したように2週間も拘束されることだ。これを、わざわざ有休をとって参加する社会人なんて殆どいないだろう。参加している人のデモグラフィーは公表されないだろうけど、それこそ暇な人ばかりが参加していたら、いまのところ大きな歪みは生じていないようだが、裁判が歪められてしまうリスクはありえる。

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