Scribble at 2020-11-08 11:06:57 Last modified: unmodified

MVNOの料金は国際的にみても安く、20社以上あって競争も激しい。不思議なのは、MVNOのシェアが合計12%と低いことだ。これは大手MVNOの親会社がMNOで、競合を恐れて積極的に宣伝しないためと思われる。むしろMNOが4割値下げすると価格差が小さくなり、MVNOの経営が苦しくなるおそれが強い。

スマホ料金はなぜ高いのか

僕のように、データ通信の大半は会社でも自宅でも Wi-Fi で済ませていて(通勤経路でスマートフォンなど開くのは緊急時だけだ。往来でスマートフォンを使うのは、企業人としては無能であるし、そうでなくてもリスク意識のない文化的未熟者だろう)、スマートフォンでの通話は殆ど実家の父親と毎日5分ていど喋るだけだという(加えて、リモート・ワークが始まるまでは連れ合いにも電話していたのだが、これは週に2回ていどとなった)人間は、信夫君が言うまでもなく MVNO でもいいといえばいい。いや、それどころか通話する相手もスマートフォンを持っていて、電話番号というものがなくても不自由がないというなら、通話可能な SIM ではなくデータ通信専用の SIM を使うプランにしてしまい、相手とは電話ではなく通話用のアプリケーションで話せばいい。これなら、イオンのサービスだと更に安くなって月額600円ていどで使える。電話番号を持たないのだから、イオンがサービスをやめてしまっても MNP 転出入(電話番号の乗り換え)ということ自体が不要なので、キャリアが倒産するまでもなくサービス内容に応じてどんどん他社のサービスへ(初期費用は必要だが)乗り換えられる。

ただ、いまのところ僕は au/KDDI から乗り換える予定がない。その理由として、まず MVNO では多くのサービスでキャリア決済が使えないからだ。もうアマゾンでは au 決済を使い始めて非常に便利である実感が強い。これまでは、クレジット・カードは使っていないので、アマゾンで注文を確定してからコンビニエンス・ストアで決済するための番号を受け取り、それをコンビニエンス・ストアの端末で支払い用紙として出力してレジで精算するという手順を踏んでいた。つまり、必ずどこかしらへ出かけて清算する必要があった(よほどの僻地に住んでいる金持ちなら代引きでもいいわけだが)。au 決済を使うと、出品者が au 決済での支払いを承認するかどうかに一定の時間はかかるが(たとえ出品者がアマゾン・ジャパンであっても、決済方法を承認するかどうか個別に時間がかかる)、承認されたら au の通話料金と一緒に引き落とされるだけなので、事実上はクレジット・カードと同じ感覚で注文できる。

イオンや楽天あるいは LINE が提供している MVNO のサービスでも通話料金の引き落としで一緒にアマゾンの支払いができるという連携が実現すれば、データ通信だけの SIM だと電話番号がなくなるので困るものの、少なくとも通話できる SIM の MVNO へ乗り換えるという選択肢は現実的なものとなる。

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