Scribble at 2021-11-03 23:50:43 Last modified: 2021-11-04 13:25:30
ようやく読み終わった。在日外国人に関わる多くの話題を著者自身の経歴と共に、それなりの密度で掲載してある。簡単に言えば本書はルポか資料集であり、個々の「事件」についての個人的な感想はともかく、社会科学としての考察を記した箇所が殆ど見当たらなかったのは、やや期待と違っていた。
正直なところ、こういう本は一度でも読めば後は自分で情報をアップデートしたり追加していけばいいものであり、そうするべきことを読者にも期待されている筈だ。そして、社会科学としての学術的な考察が殆ど見当たらないということも、考えようによっては本書を使って自分で考えたらいいという理由が通るなら、必ずしも本書の欠点ではないかもしれない。