Scribble at 2021-10-05 10:21:09 Last modified: 2021-10-05 10:21:24

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常識にとらわれない横型5mm方眼罫。

ラインアップ|Mnemosyne ニーモシネ ビジネスノートの定番|Maruman マルマン

もう10年以上は会社の仕事で、打ち合わせやアイデアをまとめたりするのに、この Maruman から発売されている "Mnemosyne"(ニーモシネ)というブランドのノートを愛用している。会社には、この N182A という A5 サイズのノートと N180A という A4 サイズのノートが何冊か置いてあり、どちらかと言えば納品物として作成した UML のダイアグラム図よりも、僕にとっては大切な記録である。

結局、何か思いつきを言われて即座にフローやダイアグラムを思い浮かべるような習慣というものは、こういうノートに書き込んでから増強したり修正することの繰り返しで、ようやく棋士のように数多くのパターン(いまで言うシステム開発の「デザイン・パターン」は、それを幾つか抜き出したにすぎない)が身につく。会社では「神」だの「スーパーマン」だのと言われて桁違いの生産性を評価されてきているが、僕は別に頭の回転が速いわけでもない。そして、プログラミングや開発の経験が長いわけでもないのだ(中学生の頃から40年ほどコンピュータには触れているが、そんなことだけで〈まともなレベルの〉システム開発ができるものではない)。

以前から何度も「日本のプログラマは離散数学の知識がなさすぎる」と苦言を呈しているように、システム開発やコンピュータ・サイエンスの基礎的な素養として、自分に何が足りないか、そしてそれにどれほど執着していれば合理的な開発や設計を考えたり提案できるのかということに気付いていて、その対策として色々とノートに書き並べてきているだけなのだ。これもまた、自分が何について〈知らないか〉を、体系的な知識を学ぶことによって、或る程度は把握しているからなのである。もちろん、その体系が不正確だったり広がりが曖昧なものだったりするのが学問である。しかし、少なくとも先に足を踏み込んできた人々が知り得たことのうち、どれほどを自分が知らないかを自覚するには、権威のあるソースを利用した体系的な勉強が不可欠である。

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