Scribble at 2023-12-29 19:02:36 Last modified: 2023-12-29 19:15:25

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A simple program to simulate primitive Artificial Life using simple rules of attraction or repulsion among atom-like particles, producing complex self-organzing life-like patterns. Excluding the GUI elements, the code is less than a page. The video tutorial and walkthrough are available below.

Particle Life Simulation

ライフ・ゲームって、もう古典的なシミュレーションじゃん。コンピュータ・サイエンスに関連する初歩的な本だと、かなり特殊な話題に関連して出てくるだけなんだけど、もはや古典的な成果として紹介される。でも・・・結局は、これで何が分かったっていうのか、誰もクリアな説明をしないんだよね。Hacker News だろうと他の IT 系のブログやメディアだろうと、ライフ・ゲームでこれが解決できたとか、これが理解できたとか、ウェブのエンジニアとして25年くらいになるけれど、ただの一度も見たことがないね。俺が重要で基本的な文献とか応用事例を知らないだけなのかな。

もちろん、非難するつもりはなくて、あくまでも批判してるだけだし、単純に見てると面白い。でも、だから何なんだよってのが、ぜんぜん分からない。もちろん数学もそれなりに勉強してる科学哲学者でもあるし、自分で考えてもいいんだけど、僕にはこれの学習や研究にコミットして何か哲学でも仕事でも何らかの成果に結びつくという見込みがまったくない。もちろん、その理由は冒頭から言ってることと同じだ。僕ですら気づいたりわかるような範囲の報道とかメディアの記事で、ライフ・ゲームを応用して何か特筆するべきこと、人類の叡智が 1mm でも前進したとか、あるいは31のアイスクリームが30分以上も溶けなくなるとか、そういう顕著な業績がなんにもないからだ。これではコミットしろと言われても困る。デタラメなマーケティングやパフォーマンスはいらんのであって、単純に何かこれがわかるとかできるという説明だけでもいい。

なんでそんな簡単なことすら、コンピュータ・サイエンスのプロパーはできないしやらないのかっていうと、要するにライフ・ゲームなんて生き物みたいに見えるようにセット・アップされた計算結果の描写にすぎないからだろう。典型的なセット・アップだと、画面を1秒ごとに discrete に転換するわけだけど、あれって実は恣意的な設定なんだよね。10秒おきとか1時間おきに画面を転換したっていいわけだ。でも、そうすると「生き物が動いているようには見えない」からこそ、ああしたセット・アップで見せるのが最適なのだ。でも、それはしょせん見ている側の人間向けの話であって、物事の本質とは関係がないのだ。

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