Scribble at 2023-05-18 19:53:29 Last modified: 2023-05-19 12:53:24

このところ髭剃りについては姿勢とか研磨という話題を追いかけている。そのせいもあってのことだが、僕の自宅の環境とか用具という条件つきで言う他にないけれど、浴室で髭を剃るのは止めようと思う。理由は、まさにその姿勢に問題が生じるからだ。

浴室では、浴槽の脇に物を置くためなのか浴槽と同じ高さに物が置ける段があって、いつもはそこに手鏡を立てかけてから、風呂に入った状態で髭を剃っている。そして、手鏡を安定して設置できる状況だと、手鏡の角度に僕の目線を合わせる必要があって、それは僕自身が浴槽の中で膝を立てていないと高さつまりは鏡に正対する角度が保てない。もうお分かりだと思うが、こんな姿勢で20分も髭を剃っていると疲れてしまうし、おまけにこれまで何度か片足の膝を滑らせたことがあって、危ない。安全な作業にとって姿勢が大切であることは、いま髭剃りの文章を書きながら労働安全衛生のテキスト(Introduction to Health and Safety at Work, 6th edn., 2016, Routledge) を開いていたりするのだが、そういうところにも丁寧に書かれている。

なお、僕は闇雲に格好をつけて洋書ばかり読んでいるわけではない。同じ内容の本を邦書として買うと、べらぼうなコストがかかるからだ。英語で読めるという、安く知識を得るための手段を選ばすに、それこそ無闇に日本人が書いているといった辺境国家の狭小でイージーなナショナリズムを理由に日本語の本を読もうとする方が不合理というものだろう。保守の人間がこういうことを言うのはおかしいと思うかもしれないが、それは日本やイギリスやアメリカで「保守」という言葉を使っている人々の多くが、自分の国のことだけを考えているからに他ならない。

それから、さきほどは浴室で窓枠の隙間に鏡を立てかけてみた。剃っている間も浴槽に浸かっていると、のぼせてしまう。鏡をもっと高い位置に立てかけると、浴槽の枠に腰かけて剃るという体勢で剃れるため、いまの時期だと冷えてしまう心配もないと思ったからだ。しかし、これも数分で諦めた。浴槽の枠に腰掛けるという体勢そのものが不安定で、剃っている間も剃刀の運行よりもケツが滑らないかを心配してしまう。これは髭剃りの姿勢とは言えない。

ということで、浴槽から出て椅子に座って剃れる体勢が望ましいのだろうから、手鏡をそういう体勢で眺められる位置に据え付けるような用具を導入しなくてはいけないのだろう。もちろん、吸盤で取り付ける小さな鏡はあるのだが、逆に小さすぎるし、吸盤というのは外れ易い印象があるので信用しかねる。

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