Scribble at 2026-02-26 08:46:10 Last modified: 2026-02-26 08:58:49

生成 AI のサービスは、エージェントも含めて用途に応じた機能を提供しているわけなので、なんでもかんでもやれるような、それこそ AGI と言うべきものが(プロモーションで自己宣伝として言うことはあっても)存在しないからには、やはり従来のオンライン・サービスなりプログラミング言語なりの評価や選択と同じように、目的によって是々非々で導入を検討するのが当然だろうと思う。要するに、こんなことで迷うのは、そもそも生成 AI の導入に限らず、自分たちがビジネスにおいて何を必要としているか、まじめに考えていない証拠なのだ。AI を導入すれば、よくわからないが生産性とやらが向上したり、人件費を減らせるとかなんとか、マーケティング屋やインチキ物書きどものイージーな言葉だけで夢のような経営ができるかのような錯覚に陥っているようでは、導入するものが AI だろうと「オフィス・グリコ」だろうと勤怠管理システムだろうと必ず失敗する。

なので、企業で情報システムの運用とかウェブのエンジニアリングを担っている実務家だからこそ敢えて言っておくと、このところコーディングやプログラミングで Claude を絶賛して唯一の選択肢であるかのようなことを言ったり示唆する記事がバラ撒かれているようだが、こんなのはただの hype(誇大広告)にすぎない。そもそも、大半の企業においては生成 AI がなくても仕事はできる(実際、つい3年くらい前まではそうだっただろう)ということを改めて押さえておくべきだ。それで収益性に何の問題もないなら、生成 AI を導入することと現行の体制を変えることのあいだで、それぞれどのような効用とリスクがあるかを冷静に考えるのが望ましい。そして、生成 AI を業務プロセスへ安全かつ適切に組み込んで評価が終わるまでのコストや期間を考えると、現実には扱う案件の規模によってコストも期間も増えるのが当然だ。生成 AI を導入すれば大規模に人員削減ができて財務が大きく改善するなどという妄想だけで短期間に導入しよとするのは、それが出入り業者のセールスをきっかけに検討しようとしているのであればなおさら、まず疑うべきである。出入り業者なんてものは、経営コンサルですら、まじめに御社の経営にコミットなんてしないものだ。自分たちの目先の売上だけが、彼らにとってのコミットメントだからである。

X などで Claude での実績を宣伝しているような連中の素性を見れば分かることだが、たかだか数カ月で実績だのなんのと言っている連中は、それこそ数週間単位のクラウド・ワーカーがやるような「鼻くそ仕事」の実績で生成 AI の有効性を語っているにすぎないのである。いや、ほんとに。だって、君たちが普段から取り引きしてるような企業の人たちなのか? 聞いたこともない洟垂れ小僧のベンチャーとか、しょーもないアプリ開発者とかだろ? 大人が、有能でもないガキのお喋りに振り回されるのは情けないことだよ。大半の法人で情報システムの運用や開発に従事している人々は、こういうカスのような自称エンジニアの語るゴミ同然の話に騙されてはいけない。ああした連中は、たいていにおいて誰のコード・リーディングや検査も受けないようなところで勝手に適当なプログラムを書いて生成 AI が便利だと言っているだけなのだ。他人様に使ってもらうシステムを担っている大人が真に受けるような話ではないのである。

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