Scribble at 2026-02-26 18:40:31 Last modified: 2026-02-27 13:02:22
社内規程の「個人情報保護基本規程」を全面改定して、そのついでに資格試験か学参のような解説をたくさん盛り込もうという計画で、昨年から作業している。もちろん、JIS の運用実務に携わって約20年を迎える実務家としての経験、知識、そして技術力もさることながら、部下のいない独立遊撃隊みたいな部署に加わった NotebookLM という新しいツールを利用できるようになったのは、単純に生産性という点で大きい。2023年にプライバシーマーク付与適格性認定の更新審査を受けたときに発案した当初は、おそらく僕が定年となる前に完成すればいいだろうと思っていたのだが、生成 AI を毎日のように利用しているせいもあって、早くも草稿をまとめる段階にまで進んでいる。
それと並行して、版下のデザインを始めているのだが、最初は資格試験のテキストを想定してA5判という小さいサイズに、1段組みで文章を流し込むことにしていた。また、なんだかんだ言っても社内規程を活用する主な該当者は僕であろうから、自分で読みやすくなければいけないというわけで、文字のサイズも本文を11ポイントで設計していたのである。これは、実際にA5判で簡単にレイアウトした文書を PDF として出力してから、僕が常用している iPad 10th Generation で表示すると、なかなか読みやすい。いったんはこれで満足した。
しかし、これに注釈や図版を加えた状態を想像すると、やや判型が小さいと思う。見やすい図や写真や表を差し挟むと、すぐにページの半分以上を占めてしまうおそれがある。加えて、1段組みなので注釈や用語の解説や別の条文への参照記号などを追加すると、本文が途中で途切れやすくなり、読む際の思考や理解の流れを止めやすくなるかもしれない。そこで、判型をもっと大きくして段組みを変更してみることにしたわけである。
それなりの数の教科書を参考にしたのだが、最も読みやすくて付随する情報も邪魔にならず追加しやすいレイアウトは、Molecular Biology of the Cell だった。他に、分子生物学や生化学などの教科書を10冊ていどは眺めたけれど、まず2段組みでも両方の段を均等に扱っているレイアウトは採用しなかった。そういうレイアウトの教科書は、原則として本文に注釈を記載しないという編集方針らしく、一貫して読み物として書かれているため、社内規程の文章構成とは合わないからだ。そして、Molecular Biology of the Cell のように本文の段と注釈などの段とを2:1に分割しているレイアウトでも、教科書によっては注釈の段を必ずページの外側へ配置しているものもある。つまり、本文の段が常に見開きの内側に寄っているレイアウトだ。これは、印刷物として眺めるなら中央付近に集中できるので読みやすいのかもしれないが、電子書籍として1ページずつ見ると非常に煩わしい。ページを変えるたびに本文のブロックが視界の中でズレるため、かなり困惑させられる。酷いときは、酔ったような気分になって吐き気すらしてくるのが困る。
[追記:2026-02-27] 最初、Molecular Biology of the Cell を the Cell と省略して書いたが、the Cell という愛称をもつ別の教科書(Geoffrey M. Cooper and Robert E. Hausman のテキスト)があるようなので、これは改めた。