Scribble at 2023-11-25 19:20:53 Last modified: 2023-11-25 19:27:54

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We're thrilled to give you a first look at our upcoming project – an entry-level straight razor designed to welcome newcomers into the world of traditional shaving.

Facebook で見かけたのだが、DOVO Solingen が初心者用の SR をリリースするらしい。もちろん、平均して2、3万円くらいする剃刀を作ってる会社のことだから、「初心者用」とは言え、せいぜい安くても1万円前後だろうとは思うのだが、5,000円くらいになれば1本だけ記念に買ってもいいなとは思う。但し、それは「記念品」になってしまう可能性があると思うからだ。

Facebook でも QT で書いたように(これは旧 Twitter の言い方だが、要するに引用投稿だ)、これはつまり DOVO が Gold Dollar(中国製の安物剃刀)を出すようなことであって、たぶん贅沢な趣味としての traditional wet shaving の現役ユーザからは興味本位でしか扱われないし、新規のエントリーが増えるとも思えない。いや寧ろ、従来のユーザには DOVO が大衆路線を狙って品質の低い製品を送り出すようなメンタリティに変わったことを疑問視する人だって出てくる筈だ。

それはちょうど、ガキの使う万年筆を発売し始めたペリカンのブランド力が下がってしまったのと同じ話であろう。簡単に言うと、万年筆というのは母国のドイツでも高価な道具なのだ。だからこそ、子供にまともなものを与えて長く使わせる習慣を付けるのが本当の躾だし、真の贅沢というものなのだ。東アジアの田舎国家で、ガキをインターナショナル・スクールにぶち込んだり安物の万年筆を与えたていどで何ほどかの人間になると思い込んでいる、都内の教育ママが妄想する民放ドラマみたいな筋書きは度し難い錯覚というものだ。

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