Scribble at 2022-07-12 19:04:44 Last modified: unmodified

SharePoint を使う案件が入ってきた。以前も話だけはあったのだが、そのときは相談事だけだったので作業することはなかったから、今回が初めての関連作業となる。わざわざ「関連作業」と書いたのは、SharePoint そのものを扱うわけではなく、SharePoint 内のストレージ領域にファイル（データ）を転送するのが目的だからだ。でも、SharePoint の仕様や挙動が分からないと実装してもテストしようがないので、何らかのテスト環境を用意しないといけない。

ということで、こういう本を参考にしてトライアルの期間だけでも自分のマシンで動かしてみようと思ったのだが、これは酷い本だった。Apress にも、こんな酷い本があるのか。困ったものだ。とにかく、SharePoint を動かすために必要なプログラム（実は SharePoint ではなく Windows Server）のインストーラを、どこからか手に入れているという前提で文章を書いているのだ。確か、この本は第１章で「タスクバーにアプリケーションのショートカットを『ピン』する」なんて言葉すら知らない人を相手に書いたと言っていたのではなかったか。いや、それどころか序文では高校生でも読めると書いていたはずだ。もちろん、調べろと言われれば、僕は調べるし調べられるだけの知識と経験をもっているが、そういう人間を対象に書いているわけではないだろう。なんなんだ、この矛盾した記述や編集は。

加えて、この本では PowerShell を使ったり、あるいは SharePoint を動かすコンピュータへ最初にインストールするのが Hyper-V であるにも関わらず、Hyper-V や PowerShell の説明を他の本に丸投げしている。それこそ、わずか１行ずつ URL を書いて本の商品ページを示しているだけだ。ちょっと酷すぎる。