Scribble at 2024-01-30 08:46:07 Last modified: unmodified

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The essential Raff reference

クラシックのラジオ・チャネルで、たまたま流れていた曲を、これまたどういうわけか気になって曲名を Google Keep にシェアした後で調べてみた。すると、ヨアヒム・ラフ(Joseph Joachim Raff, 1822-1882)の交響曲第3番であることが分かったので、少し調べてみた。すると、ここで紹介しているページがすぐに見つかった。他にも Joachim Raff Gesellschaft というサイトがあるけれど、ひとまず英語で情報を得るだけでも十分なコンテンツだ。日本語だとウィキペディアのエントリーはあるので、まずはそこからご覧いただければよいが(もちろんウィキペディアを無闇に毛嫌いしている、個別にものごとを判断する人としての慎重さや思考力が停止した学者がいるのは知ってるが)、他に個人として作曲家の紹介と作品の紹介をどちらも丁寧に書いてあるのは、せいぜいブログ(https://h-chateau.com/joachim_raff/)とサイト(https://www.asahi-net.or.jp/~rd6y-tkb/raff_index.html)で一つずつくらいだろう。それ以外は、個々の曲を散発的に紹介するだけの底が浅いブログ記事か、あるいは「俺、こんなマイナーな作曲家も知ってるんだぜ」というオタク自慢のクズみたいなブログ記事ばかりだ。読む必要はない。逆に言えば、日本語のリソースとしてまともなサイトがウィキペディアを含めて、せいぜい三つというのだから、とりあえず現今の日本において X Japan や Vaundy よりもマイナーな音楽家であることは事実なのだろう。

僕が偶然に聴いた交響曲第3版 Im Walde(「森にて」)にしても、あるいは他の曲を聴いた印象でも似たようなことが言えると思うのだが、なるほど現代の器材構成やオーケストレーションと比べて重厚さはないし、曲調も「ロマンティシズム」と評されているようだが、僕にはもっと俗っぽく聴こえる。オペラ曲とか映画音楽のようだと言うと語弊はあろうから、ジャズにおけるパット・メセニーのようなものだと言っておけばいいだろうか。ただ、だからいけないなんていうアカデミズムに僕は毒されていないので、非常に興味深い曲がたくさんある。そして、19世紀の当時はドイツで名声を博していた人気作曲家の一人であったという事実も分かる。でも、Wikipedia(こちらは英語版のこと)で "very prolific" だと紹介されていながら、どういうわけか彼の作品は大半がスコアすら残っていないという。そのため、上記のサイトでも、あるいは Joachim Raff Gesellschaft でも、現在までに発見されたスコアの数をいちいち数えて発表しているほどだ。そして、関心が集まらなくなれば、もちろん今後の情報収集も難しくなるので、せっかくだからここでも御紹介しておきたい。もちろん、当時のスコアが何らかの理由で日本へ渡っていて、どこかの家の蔵に収納されたままになっているという可能性がゼロではないからだ。

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