Scribble at 2021-05-18 14:27:22 Last modified: 2021-05-18 14:27:56

アシッド・ジャズの初期のムーブメントを支えたという Straight No Chaser という雑誌の日本サイトを見つけたのだが、すっかりこの有様だ。でも、リンクされている本家のイギリス版は、とっくにサイトが存在しないのだから、存続しているだけでも日本版はマシというものだ。もちろん、もう Flash コンテンツなんて表示できるブラウザはなくなってしまったが、アーカイブされているバック・ナンバーの書誌情報には、興味深い表紙の画像がたくさんある。20年ほど前は一目置かれていたのだろうけど、2007年に休刊となってしまい、2017年に再刊されるも現在は再び発行が停止している。

https://straightnochaser.bigcartel.com/products

そして、上記の日本版がどういう事情で運営されていたのかが全然わからない。ドメインの所有は「株式会社フローティングアイランドジャパン」という世田谷の法人だが、雑誌のサイトに co.jp ドメインを使っているからか法人サイトは存在しない。推測だが、たぶん個人事業主だろう。技術担当は株式会社アニーというパンや洋菓子店舗の POS システムなどを開発している特殊な業界のベンダーで、過去に制作会社を吸収したらしいので、受託のウェブ制作も一部の担当でこなしているに違いない（特殊な業界や業種のベンダーや制作会社が他の事業や業種にも手を伸ばすのはよくあることだ。大学とかマンションのプロモーションとか美容室業界を専門にしている制作会社に多い）。ということなので、日本版は相当に大掛かりなアフィリエイト・サイトと見做した方がいいのだろう。というか、違うとしても〈そう見られてしまう〉ことを避けるデザインや体裁になっていない限り、エンド・ユーザの一人でしかない僕にサイトの運営者が抗弁する権利はないと思う（それに、「アフィリエイト」だと指摘したからといって、僕は侮蔑したり嘲笑したいわけではない）。