Scribble at 2022-06-06 11:49:18 Last modified: unmodified

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資源-地球-環境に関連する情報を集めているサイトです(本ウェブサイトの説明はこちら)。

地球資源論研究室

見回すと広島大学に関係がある人物が作成・運営している資料サイトだと分かるのだが、それが広島大学の職員なのか教員なのか、あるいは大学生なのかまるで分らない。goo へのリンクまで掲載されているのだから(いまどき関連リンクの紹介でも、こんなことする人はいない)、ブックマークを掻き集めた大昔の体裁の「ホームページ」に近いものらしい。よって、僕ら(50代)と同じか上の年齢の方だろう。ウェブサイトを制作する情報設計としても、あるいは UX 的なデザインから言っても古すぎる。(僕のセンスが古くないのは、当然だがプロのデザイナーだからにすぎない。)

そもそも、このサイトへたどりついたのは Richard Heinberg の名前が出てくるページを検索で見つけたからだ。そして、Richard Heinberg について調べていたのは、もともと Hacker News で紹介されていた Ugo Bardi の "Why Complex Systems Collapse Faster" (Tablet, APRIL 25, 2022) という記事に目を付けて、Ugo Bardi が記事を投稿していた Think Resilience というサイトの運営者として Richard Heinberg を見つけたからだった。まったくのネット・サーフィンによる発見だが、なるほど色々なつながりがあるものだ。ちなみに、Richard Heinberg については日本に殆どリソースがなくて、彼の著作も全く翻訳されていない。ただし、岩波ブックレットなどを書いている枝廣淳子氏のサイトでインタビューの記事が掲載されている。

Richard Heinberg らは、もちろん昨今の流行語でもある「サステナブってる」人々でもあり、特に化石燃料の枯渇という避けられないイベントのインパクトを低減する方策についても検討しているようだ。どのみち、既存の電力会社や石油メジャーや中東の金持ちは、そういうインパクトに備えるための施策なんて自分で考えるわけがないのだし、考えたとしても〈次の儲け話〉が何であるかという観点からしか検討しようとしないだろう。よって、もちろんイデオロギーの右や左とは実は関係なしに、僕らはレジリエンスのまじめな研究にも関心を払っておくことが望ましい。

個人的には、インターネットが自由でもオープンでもなくなる日というのが数十年のスパンのうちにありえると思っているので、それが起きた場合の対処についても検討しておくべきだと思うのだが(哲学者として言えば、インターネットが消失しようと何の困惑もないがね)。

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