Scribble at 2024-04-27 19:24:03 Last modified: 2024-04-28 00:01:43

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これは、僕の読書ノートだ。読書する習慣がある人の多くは、こういう備忘録を使っているだろう。あるいは専用の読書カードを印刷してもらって使っている人もいると思う。決して何か珍しい習慣でもないし、僕らのように一定の学歴があるからやれることでもない。

もちろん、中学までしか公教育を受けていない人でも、まともな人に教われば、漫然と本を眺めるだけでない読書の習慣をつけられるし、こういうノートも残せるし、そして最も重要なことだと思うが、こういうものを活用できるようになる。得てして、こういうノートをせっせと作っていても、満足に活用できていない自己満野郎も多いのが現状だ。特に、僕らのように大学院を出ている人間には傲慢な者も多いので(おい、こっちに指を向けるな)、こういうノートを単に作るだけで満足してしまうこともある。だから、大学院を出ていてもロクな業績を残せず、個人としても大して立派な社会人として生きていない者も多いのだろう。もちろん、昨今の Z 世代的なスタンスとして「立派に生きなくてはいけないという、生きづらい社会」的な疑問もあるだろうとは思うが、たとえ建前であろうと、人としてかくあれというスタンスを果てしなく相対化していって、まともな社会が維持できるとは思えないんだよね。おじさんは。

そういう意味では学歴なんて大して強い統計的な関連性を持たないとも言えるわけだが、僕は口先庶民派の左翼や反知性主義のネトウヨでもないので、「逆に庶民の方が云々」とか、「逆にヤンキーから教師や政治家になった人の方が云々」とか、要するに学歴が無い方が優れた業績を残したり偉い人になるといった、誰が調べても分かる嘘をいい人ぶって言うつもりなどない。

こういう読書ノートについて一つだけ注意しておく。おそらく多くの方々は、本を読んで何か自分が気になった箇所とか、新しい発想を得た箇所とか、自分が誤解していたことを教えてくれた箇所だとかをノートに残しているのだろう。すると、どういう箇所にどういうことを感じてノートに書き残したのかというコンテクストや経緯や動機も一緒に書き残しておいた方がいい場合もある。そうしないと、後から読書ノートを読み返したときに、なんでこの一節を書き残したのか、自分自身でもわからないことがあるからだ。

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