Scribble at 2026-10-25 18:41:49 Last modified: unmodified

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当サイトで掲載している『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の短評集を手掛けるにあたって、もちろんウェブで読めるリソースを可能な限りで活用させてもらうために、Gemini NotebookLM のソースとして登録している。原作漫画をテキストに変換したデータはもちろん、5ちゃんねるのスレッドもテキストに変換して登録している。海外のフォーラムのデータも同じだ。このようにして、ひとまずオンラインで本作品が取り上げられているところで何が議論されているかをベースに、当サイトでの論説を書いている。

ただ、この Gemini NotebookLM に登録したソースは、あくまでも Gemini が推論するための参考資料なのであって、Gemini はデータベースではないということに注意する必要がある。データベースではないから、たとえば「こんなシーンは原作漫画の第何巻にあるのか」という質問に対して、必ずしも正確に回答してくれるとは限らないし、それどころか事実を回答するとも限らないのだ。したがって、Gemini の回答は必ず原作漫画でも改めて確かめるし、他のソースについて言及している場合でも、そのソースとなったウェブ・ページへアクセスしなおして確認している。実際に、会社の仕事においても僕は Chief AI Officer という AI 活用のポリシーを起案する仕事を担っているわけで、現代の AI が半世紀前のエキスパート・システムみたいに情報を詰め込むだけの代物でないことは原理的にも理解しているから、その有用性だけでなく限界やリスクも理解しているつもりだ。

なので、もちろん非常に強力なツールであることは言うを待たないけれど、そのリスクや限界については、僕はかなり悲観的である。科学哲学者として、どれだけ性能が上がろうと、カーツワイルやピーター・ティールといったアメリカの成金たちが夢見るような、AI が自己発展のサイクルに入って知性の爆発的な進展を引き起こし、不老不死の医療技術を発見してくれるなんてことはありえないわけである。

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