Scribble at 2020-10-05 16:58:34 Last modified: unmodified

久しぶりに堂島アヴァンザのインデアンカレーで食事した。いつも15時台は殆ど一人でホール担当をしている Y さんという古株の店員さんと話をして、これまでは金曜日に来ていたのが、これからは月曜か火曜になるだろうと言ったら、すぐにテレワークの都合だと通じたらしい。「そういう会社さんが多いようですね」と言っていたが、たぶんそれは堂島のように大手企業なり上場企業のホワイト・カラーが大半を占めている場所だからだ。たいていの会社はそんなことしないし、できない業態が大半だろう。鉄工所とか和菓子屋とか、どうやってリモートで作れというのだろう。スマートフォンのアプリケーションで VR の操作ができるロボットを作業所へ導入するとか、いったいどれくらい銀行から借りたらいいのやらわからないだろうし、そういう目的だけで銀行が融資するとは思えない。

もう数年前から、インデアンカレーに足を運ぶペースを1、2週間ごとに落としているため、曜日が変わる程度なら従来と同じように行けるとは思うのだが、わざわざ曜日を替えてまで行く人が多いわけでもなく、やはり常連でも足が遠のいているようだ。もちろんフルのテレワークになれば、そもそも出社しないのだから、どこで食べるにせよ会社の近辺ではなくなるのだから、当然である。他の勤務状態でも、金曜日から月曜日へ簡単に外食する曜日を替えられるかどうかは、人によって事情が違う。たとえば、子供を保育園から引き取るのに月曜と火曜は早めに退出して自宅で昼ご飯を食べるような若い父親であれば、月曜に出社するとしても、外食できるとは限らない。

こんなわけで、客の生活パターンやライフスタイルも変わる。そして、とりわけ客がデジタル機器やオンライン・サービスをどのように利用するかによっても影響を受けたりするわけで、そういう客層の変化に対応するのが DX の本旨であり、自社で便利なオンライン・サービスを使うなんてことは、DX の本来のインパクトからすれば大したことではないし、それはただの digitalization である。

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