Scribble at 2026-10-30 06:39:29 Last modified: unmodified

僕は、イラスト系の画像については、もう生成される画像の品質などを見ると Illustrious XL 系統のベース・モデルでも十分だと思っていて、これは既に何週間か前の落書きで書いたとおりだ。それから後に Anima とか Krea 2 といったモデルが出ていてイラスト系の画像が続々と紹介されているけれど、せいぜい背景の風景が綺麗に描かれているとか、そのていどのことでしかない。漫画やアニメのキャラなんてものは、その描画手法の原理から言って、一定の解像度を越えてまで精細度を高めても無意味である。20 M ピクセルの画像でドラえもんやガンダムを描いたところで、肉眼では 2 M ピクセルの画像との区別はつかない。もちろん、それらを同じサイズの巨大なポスターに印刷でもすれば差は分かるけれど、僕らはそんなことを目的に画像を生成したりしない。同人、あるいはビジネスとして画像を生成するならともかく、個人の趣味としてパソコンの壁紙を綺麗に生成するくらいの用途であれば、既に現在の品質で生成された画像をアップスケールして精細度を4倍くらいに引き上げたら十分だ。

そして、最新の画像生成 AI モデルは続々と出てきているものの、いまいち開発体制の事業継続性に確証がないため、今後もオープン・ウェイトのモデルを改良してリリースし続けるのかどうか分からないという不安が常にある。Flux をリリースしているBlack Forest Labs が企業として存続できるのか、Krea をリリースしている Krea もそうだし、このほど MOSS-Image をリリースした中国のプロジェクトも、中国の自治体がバックアップしているようだが、それは裏を返せば簡単に役所ごときの都合で開発やリリースを止められてしまうという意味でもある。

ということで、いま手元にあるベース・モデルと生成システムの組み合わせを、最低でも5年は維持しながら現行の品質の画像を生成するために色々とパラメータやプロンプトを工夫するというノウハウを積み上げていくに値するモデルがあるかと言うと、一般論としてはそういうことを色々なモデルに対して行い続けることが望ましいのだろうけど、得てしてそういう摘まみ食いを続けている人々が現実に説得力のある品質で画像を作っているためしがないことでも分かるように(カメラマンが生成 AI を扱うといった主旨の連載をメディアで続けている人物が、生成 AI のモデルを使って飛び切りのヴァーチャル写真集をリリースしたなんて話は聞いたことがない)、そういう浅く広いことをやっても、AI の時代においてすらまともな実績は出せないのだ。

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