Scribble at 2022-12-28 13:07:51 Last modified: unmodified

これまでに書き進めてきている幾つかの論説を、年末に際して整理してみた。そして、幾つかのページは、もう少し調べ物や勉強を進めてから書いた方が好ましい内容になると思うので、ここでいったん中止することにしている。いま書いている途中の論説は、以下のとおりだ。

△箸中山古墳

●順列と組合せ (2)

×インターネット・レイテンシの概念

●サロン経営に学ぶ企業サイトの管理

△西洋剃刀

△秘密分散の古典に学ぶ

これらの中で、マーカーが「●」のものは今後も書き足して来年にも公開する予定だ。「△」は更に調べ物や勉強の成果を積み上げて書き足していく。それから「×」は取り下げである。

「レイテンシ」は、もともとはハードディスクのヘッドが読み取り位置に移動するまでの所要時間といった機械工学的な脈絡で使われている言葉なのだが、オンラインではネット・サービスのレスポンスに要する時間とか雑な意味で使われており、それなりに体系的で詳細な論文も出ているものの、インターネットを含む通信工学の教科書では、実は殆ど使われていない言葉である(これでも洋書の教科書を20冊は目を通したうえで言っている)。実際には "round-trip time" という言葉すら殆ど使われておらず、通信に要する時間は「かかるのが当たり前」であるし、当たり前にかかる所要時間は "delay" と表記されている事例の方が多いと感じる。つまり、ごくありふれた言葉として語られるだけのものなのだ。よって、オンライン・ゲームのように通信を介した処理の遅れにシビアな話題でならいくらかの値打ちがあるけれど、一般的なウェブサイトの DevOps 的な脈絡の中だけで論じる場合は、しょせんサーバを構築する側の技術やデプロイメントだけではどうにもならないものを詳細に論じても仕方ないというところがある。それこそ、「遅い」と言ってくるエンド・ユーザには「おま環」としか返答のしようがないのだ。

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