Scribble at 2023-03-08 10:28:11 Last modified: unmodified

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特許とか実用新案とか、よく考えたら学生時代にアルバイトで大阪府立図書館の特許資料を扱う発明協会(からの委託)サービスとしてコピー担当をやっていたので、Chemical Abstracts とか U.S. Patent とか WIPO とかの冊子体を山のように見ていたのだけれど、印象に残っているアイデアがない。見たときは、その都度で感心した事例はあったと思うが、なにせ夥しい分量の資料を探してきてコピーしまくっていたので、一件ずつ内容を見てる余裕なんてなかった。なので、こうやって丁寧に見てゆくと、なかなか興味深いアイデアがあるものだと感心させられるし、なかば呆れてしまうようなものもある。

たとえば、上記は指に装着する剃刀というアイデアなのだが(US1201317, published on October 17th, 1916 by George W. Lishawa)、もちろん新規性はあるから特許には登録されるんだろうけど、はっきり言って実用性は低いと思う。たぶん最大の問題は、恐らく剃るときに髭の抵抗に負けて剃刀が指で回転してしまう可能性が高いということだ。これを防ぐために指へ強く固定すると痛いだけだろう。人によって指の太さは異なるので、締め付ける強度を変えられるようにする必要があるけれど、この形状だと締め付ける強さを変えるとブレードの角度も変わってしまうため、剃り心地も変わる。そして、これは印象の問題かもしれないが、単純に格好悪いし不潔にも思える。

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