Scribble at 2023-05-29 23:25:46 Last modified: 2023-05-29 23:27:15
大阪でも、大阪城の南にある難波宮の史跡公園あたりは、遺構に過度な圧力を加えないように中央大通が造成されたという。タクシーに乗ったりすると(もう10年くらい前の話だが)、運転手があの公園あたりに来ると「お客さん、ここって、なんでこんな風に高架になってるか、知ってはります?」みたいなことを、元考古学少年に質問したりするので、たいていはわざと知らないふりをして驚いて見せたりする。営業マンの基本テクニックだろう(営業職じゃないけど)。
で、遺跡の真ん中を鉄道が通っているのを何とかしたいということらしいが、僕は反対だ。寧ろ平城宮跡の付近を走行する車両から当時の様子を眺められるようなアトラクション風の建設でもした方が保存する意味を説明できるだろう。正直、右翼に文句を言われるわけでもないなら、いちいち遺跡なんて迂回していたら日本は線路を通せるところが海か川の中か山岳地帯くらいになってしまう。
どうしても遺跡の上を通したくないなら、遺跡よりもはるかに深い地下にトンネルを通せばいいのではないか。